俺氏、KAWAIIの暴力にアイコンを明け渡した件。
注)本記事は、ラスト(挿絵3枚目付近を推奨)で、Get Wildをお好きなように、脳内再生または聞くことをお勧めします。
五十路のおじさんが中二病を再発したので、ラノベ文体で制作ログを書いた。
「痛い」とか、「キモイ」とか、そう思っても胸にしまっておくように。
オジサンはしいたげられているんだ!
……そうだろ?
……そうだよな?

閑話休題。
俺氏、五十路のおじさんである。
しかし、界隈は KAWAII IS JUSTICE. である。
圧倒的な美と若さが支配するこの電子の海で、加齢臭漂うオジサンのアバターは、あまりにも無力だった。
書斎の空気が、ふわりと変わった。
「あなたの時代は終わったの。
お・じ・さ・ん。」

振り返ると、そこには俺氏の文体を体現したかのような美少女が立っていた。
その存在が放つ『KAWAII』という強烈な重力波の前に、反論の言葉は乾いた喉の奥にへばりついて出てこない。
俺のちっぽけな自尊心(レゾンデートル)は音を立てて軋み、あっけなく砕け散った。
かわいいは絶対の正義。
そして、五十路は逃れられぬ定め。
俺は、冷え切った手で万年筆をそっと置き、静かにつぶやく。
「 Old soldiers never die.
They just fade away. 」
悔しいが、マーケティングという名の無慈悲な女神は彼女に微笑んでいる。
彼女の姿(アイコン)を掲げれば、タイムラインという戦場での視認性は跳ね上がり、サムネイルのクリック率は天を衝く。
血も涙もないアナリティクスの数値(データ)が、俺の首元に冷たい刃を突きつけていた。
……勝てない。
俺は、圧倒的な数字の力に膝を屈した。
主を失い、新たな主を迎え入れた革張りの椅子。
俺は、その光景に黙って頷き、ゆっくりと踵を返す。
彼女は、俺氏に代わって座り、はっきりと言う。
「 あなたの物語は美しかった。
でも、続きは私が書くわ。
あとは任せて。 」

「さらばだ、俺氏アイコン……」
深く息を吐き出し、鈍く軋む首筋をさする。
表舞台からフェードアウトしていくのは、あくまで「アイコン」だけだ。
その裏側で、俺氏本体は今日も元気に、五十路の業を背負って物語を紡ぎ続けている。
KAWAII IS JUSTICE――俺氏、真理を悟る。
だが、俺氏シリーズではまだ残る。
書斎の重い木の扉を閉める音が、静かな廊下に低く沈んでいった。
……
……
……
企画:アイコン世代交代プロジェクト
脚本:俺氏
演出:入間英合
キャスト
旧アイコン(おじさん)
新アイコン(お姉さん)
語り手(俺氏)


美術:書斎の住人達

書斎
机
椅子
モニターの光
デスクランプ
照明:モニターの光
編集:俺氏(深夜テンション)
音声:あなたの脳内再生装置(Get Wild)

Special Thanks
旧アイコン(おじさん)
読者とフォロワーのみなさま
note
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AI
物語の神様

制作協力:あなたの脳内
制作:入間英合

次回もお楽しみに。
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