【六十からの挑戦④】〜タイミーを体験してみた〜
「すぐ働けて、すぐお金がもらえる」

そんなキャッチコピーでおなじみのスキマバイト「タイミー」。
面接なし、履歴書不要。
働きたい時間だけ働き、報酬は最短でその日に受け取れる。
「なんて便利な時代になったんだろう」
そんな思いで、私も実際に体験してみることにしました。
実は、こうした「単発で働く」という経験は今回が初めてではありません。
30代半ばで脱サラした頃のことです。
事業を立ち上げたものの、自己資金は少しずつ減っていき、「生活費は何とかなるけれど、お小遣いくらいは別で稼いだ方がいいかな」と思うようになりました。
グッドウィルの時代
そこで登録したのが、当時、日雇い派遣最大手として知られていたグッドウィルでした。
仕事を終えたあとに営業所へ立ち寄り、報酬を受け取る。
今では当たり前になった「即日払い」も、当時は新鮮な仕組みだったように思います。
ポスティング、引っ越し作業、そして一番印象に残っているのが、ごみ収集車(パッカー車)に乗る仕事でした。
市から委託を受けた民間業者が、資源ごみを回収して回る仕事です。毎日見慣れていた街並みも、収集車の助手席から眺めると、まったく違う景色に見えました。
「こうやって街は支えられているんだ」
特にゴミを会社に持ち帰ってからの仕分けがとても大変でした。そのことを痛感し、以来ごみの分別にも以前より気を配るようになりました。
渋滞時の抜け道も新たな発見の一つでした。「なるほど、こんなルートがあったんだ」と、感心したものです。
一方で、引っ越し作業は想像以上の重労働でした。
午前と午後の現場を終えたところで、スタッフから「もう1件お願いします」と言われましたが、体力が限界。何しろ、引っ越し荷物は走りながら運ばなければならないのです。さすがに、3件目は丁重にお断りさせていただきました。
残念ながら、グッドウィルはその後、労働者派遣法違反などの問題で人材派遣事業から撤退することになります。
創業者・折口雅博氏の著書『起業の条件』は、私の愛読書の一冊でもあっただけに、その結末は少し寂しいものがありました。
いまや、タイミー
話しをタイミーに戻します。
社長の小川嶺氏は、経済番組「がっちりマンデー!!」などでも紹介され、以前から注目していました。
タレントの橋本環奈さんのCMで名前を知った方も多いかと思います。
昨年あたりからは、実際に利用している人が私の周りでも少しずつ増えてきました。
タイミーは、履歴書も面接も不要。仕事探しから応募、勤務、報酬の受け取りまで、すべてスマートフォン一つで完結します。
かつてのように営業所へ立ち寄り、報酬を受け取り、印鑑を押す――そんな手間はもうありません。
同じ「単発の仕事」でも、この20年余りで働き方はここまで変わったのかと、少し感慨深いものがありました。
さて、肝心のタイミー初体験はどうだったのか。実際にどんな仕事を選び、どんな一日を過ごしたのか。
その様子は、次回じっくりお話ししたいと思います。
