【六十からの挑戦 #12】〜初めてのログハウス視察〜
ある日、社長からSNSで一本のメッセージが届きました。
「7月○日、時間取れますか?」
社長は社員や現地スタッフに対しても、物腰が柔らかい印象があります。
予定を確認すると問題なし。すぐに「対応できます」と返信しました。
すると続けて届いたのは、
「箱根のログハウスを視察します」
との、メッセージ。
詳細は、後日お伝えするとのことでした。
前回、先輩と一緒に仕事をしましたが、ログハウスの視察は今回が初めて。しかも、社長と。
どんな一日になるのか、期待と少しの緊張を胸に箱根へ向かいました。
待ち合わせ場所までの道は、あの箱根駅伝5区の山登りコース。
車でもカーブが連続する険しい坂道です。
「これを全力で駆け上がる駅伝ランナーは、本当にすごいな…」
そんなことを考えながらハンドルを握っていました。
社長と合流し、目的地へ向かう車中では、
「ナビは信用しすぎちゃダメだよ」
そんなアドバイスをいただいた直後、まさかのハプニング。
ナビ通りに進んでも目的地に着かないのです。
慌てて担当者に電話をすると、「すぐ近くですよ」とのこと。少し迷っただけで無事に到着し、胸をなで下ろしました。
現場では、外観や室内の写真撮影を担当。
一通り撮り終えた頃、売主さんがお見えになり、このログハウスへの思いをたくさん聞かせてくださいました。
ご自身で行ったリフォームやリモデルのこと、お子さんとの思い出が詰まった子ども部屋のこと等々…。
薪ストーブのメンテナンス方法や薪の調達方法、敷地境界や杭の位置まで、一つひとつ丁寧に説明してくださいました。

建物だけではなく、「ここで暮らした時間」まで受け継ぐようなお話ばかりで、とても印象に残りました。
さらに周辺環境についても確認。
自然に囲まれた静かな場所ですが、病院やコンビニも近く、都心からは高速バスも利用できることが分かりました。
「自然」と「利便性」のバランスが取れた立地は、大きな魅力だと感じました。
視察を終えて車に乗ると、社長が開口一番、
「いやー、いい物件だね!」
広い敷地、ゆったりとしたウッドデッキ、そして隅々まで手入れの行き届いたログハウス。
私も思わず見とれてしまうほどの素敵な物件でした。
売主さんは「年内には売却したい」という強いお気持ちをお持ちです。
その思いに触れたことで、現地スタッフとして「ぜひ良いご縁につながってほしい」と、自然と応援したい気持ちが湧いてきました。
帰り道は、今度は箱根駅伝6区の下りコース。
宮ノ下を通過しながら、
「5区を走る選手は本当に大変だね。」
「6区の下りも脚にくるよね。」
そんな駅伝談義で車内は大盛り上がり。

初めてのログハウス視察は、物件を見るだけではなく、売主さんの想いに触れ、地域の魅力を知り、そして不動産という仕事の奥深さを改めて感じる一日となりました。
現地スタッフとして、また一つ貴重な経験を積むことができました。
