桃野白のつくりかた
はじめまして、桃野と言います。
公募に応募するときは、桃野白(もものしろ)の名前を使っています。
白桃を連想させる名前で可愛いので、結構お気に入りのペンネームです。
本名が◯野なので「野」を残して、先頭の「桃」は作家のさくらももこさんから字を勝手にもらいました。
はじめてエッセイに触れたのが、さくらさんの作品です。
小学校の朝読書の時間に、『もものかんづめ』を擦り切れるまで読んでいました。
あと、桃の花言葉には「天下無敵」があります。
私もこのペン先ひとつで、混沌とした作家人生を切り開いていきたい思いも込めています。ペンは剣より強し。
あとあと、果物の桃が好きです。
初夏になると、喉がぴりぴりするまで桃をむしゃぶっています。
もしかしたら、1番好きなフルーツかもしれません。
ドリアンとか食べたことないので断定はできないのですか。
桃野という名字はすぐ決まったのですが、名前は結構悩みました。
最初は「龍」という字をつけたかったです。
好きなキャラクターに「龍」の漢字が入っていたり、辰年生まれだったり、なにかと龍に縁がある人生だからです。
色を二色にしたいという気持ちもありましたので、青龍・赤龍・白龍が候補になりました。
「ペンネーム悩んでるんだよね」と、親友に相談しました。
親友はケーキにフォークを突き刺しながら、私の顔をまっすぐに見据えて言いました。
「うん、ダサいね」と。
ガーン。顔が石のように固まり、ヒビが三本くらい入りました。
私のセンス、ダサいんだ。
私はしぶしぶ「龍」の字を諦めました。
そして、最終候補だった白龍の「白」を名前にすることにしました。
しろ、ハク。どちらにするかまた悩みました。
しろは犬みたいに丸っこい響きで可愛らしい。
ハクは高貴な感じがします。それに『千と千尋』のハク竜と同じ名前ではないですか。元々考えていた「龍」の意味が残せます。
私はハクにしようとしました。
もう一度、親友に相談しました。
すると、今度はアイスティーをずずずと啜りながら答えました。
「しろがいいよ、うん、しろにしよう」
呼びやすいからね、という理由でしろを推されました。
私はいつか芥川賞を受賞する日のことを妄想しました。
「もものしろさん」「もものハクさん」
なんだか、桃野白の方がアナウンスされやすそうです。
私は理想より、打算をとって「しろ」に決めました。
こうして紆余曲折あり、私は桃野白(もものしろ)になりました。
いつかの未来、文学誌で私の名前を見たときに、この記事を思い出してくれると嬉しいです。
ご清聴ありがとうございました。
