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石臼、布袋、居眠り犬

2009年12月30日
チャンタブリ ⇒ チャチュンサオ ⇒ バンコク  334Km

 チャンタブリを出た、この日はバンセン、チャチュンサオを経てバンコクまで334Km、車の窓から見える里程標がやたらと目につく。

 来る時には気付かなかった里程標を模した家があった、ラヨーンまで56Km、バンコクまで279Km、面白い家を建てたもんだ。

 しばらく行くとバンセン

 海沿いの町らしく空気が湿っぽい、黄金の祠がぽつぽつと現れては消え、石段の途中には一匹の犬が伸びて寝ている。

 海岸を走って呂氏祖師廟という中国廟に立ち寄った、布袋様がでっぷりとした腹を突き出して二体も並んで座っている、白い仏塔、虎の像、洞窟から顔を出すワニ、小さなガネーシャもいた。

呂氏祖師廟

素人目にはただの土産物にしか見えない石臼が山積みで売られている、さっきの里程標付きの家といい石臼といいこの辺りは何かにつけて「大きければ良い」という発想らしい。

世界一大きな石臼って書いてある
この辺りは石臼が名産品なのか?

 チャチュンサオに入るとワット・ソートン、立派な本堂の前をトラックが何やら大荷物を積んで通り過ぎて行く、床には蟹だ魚だ蛇だウナギだと、色とりどりのモザイクタイルで海の生き物たちが泳ぎ回っている、これだけ手の込んだ細工を眺めていると足が止まって仕方ないのだが、当の犬はそんな芸術になど目もくれず本堂の床でひたすら寝転がっている、信心も芸術も犬には関係ないらしい。

 その後ラック・ムアン(市の柱)に手を合わせてから、

バーンマイ100年市場をぶらついた、古い木造の店が軒を連ね、花や乾物や得体の知れない惣菜が所狭しと並んでいる、こういう市場はいつまでも潰れないでいてほしいと思う。

バーンマイ100年市場

 結局この日は寝ている犬ばかり見た気がする、石臼と布袋様と寝犬、それが334キロの記憶に残った全てだと言われれば、いささか情けない気もするが、それもまた旅というものだろう。

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