お寺とドリアン
2009年12月28日
パタヤ ⇒ チャンタブリ 321Km
朝、パタヤを出た。今日はチャンタブリまで321キロ、タイの地図で見ればたいした距離ではないが、走ってみればちゃんと一日仕事になる、そういう距離だ。
出発してすぐ唐突にイルカの噴水が現れた、なぜこの場所にイルカなのか、海から離れているわけでもないが特に説明もない、タイの道端にはこういう「なぜここに」という代物がよく立っている、深く考えないことにした、考えたところで答えは出ない。

そして海辺を走り左折してWat Yannasang WararamとPhra Maha Mondop Phutthabat、どちらも王室絡みの由緒ある寺だそうだが、由緒と言われても困る、金ピカの屋根が眩しいのと、仏像がやたら立派なのだけはよくわかった、こういう寺を見るたびに思うのだが、タイの寺は装飾に手加減というものがない、盛れるだけ盛る、遠慮という文字はタイ語の辞書にはないのだろう。


次に訪れたのはKhao si janという山肌に巨大な仏像が線で描かれている、何て呼んだらいいんだか判らない。

その後サタヒップから3号線を東へ、ラヨン県に入る。

3号線から海岸へ出てちょっと行った海沿いに、ピー・スア・サムットの像があった、タイの古典に出てくる海の鬼女だそうで、なかなか迫力のある顔をしている。

そしてラヨンの海岸をブラブラして昼食



その後Wat Bunnakに寄り、

スントンプー記念公園にも足を延ばした、スントンプーというのはタイでは詩聖と呼ばれている人らしい、1786年から1855年まで生きたというから、日本でいえば江戸後期の人だ、詩の内容はさっぱりわからないが、こうして今も公園になって大事にされているのだから、よほど偉い詩人だったのだろう。

チャンタブリに入って、まず向かったのがWat Khao Sukim、山の上にある寺で、これもまた立派なものだった、寺というのはどこへ行っても立派だ。

このあたりはドリアンの産地でもあるらしく、市場に山と積まれていた、あの匂いは相変わらず強烈で、好きな人にはたまらないのだろう。


道の途中でゴリラの像にも遭遇した、両手を挙げて何か喜んでいるような姿で、なぜここにゴリラなのかは、イルカの噴水と同じくよくわからない、タイの道端彫刻というのは、意味を求めてはいけない、ただ「あった」ということを受け入れるべきものなのだと思う。

最後に道路標識を一枚撮って、この日の走行は終わった、たかが標識と思うかもしれないが、知らない国の道路標識を撮っておくと、後で見返した時に「ここまで来たんだな」という実感が一番強く出る、寺の写真より、案外標識の写真の方が旅を思い出させてくれることがある。

こうして振り返ってみると、寺、噴水、山、果物、詩人、鬼女、寺、ドリアン、ゴリラ、標識と、たった321キロの間になんとも忙しい一日だった、脈絡はまったくない、しかしそれでいいのだと思う、旅の一日というのは元々そういうものだ。
