芸術至上主義の彼女 #3
母は夜中に帰ってきて
すぐにまたどこかに出て行った
どこにいってるんだろうか
まぁどうだっていいが
…学校行こうかな
うるさい学校に着いてうるさい教室に入る
入ったとたん空気が変わった
…はぁまたこれか
ひそひそ耳打ちをして
よっぽど私のことが嫌いなんだろう
しかし特に心当たりはない
自分の机にカバンを置こうとする
すると机の上には花瓶が置いてあった
まぁよくこのためだけに花屋に行ったもんだ
金の無駄すぎる
よくやるな何度も
もはや花瓶が置かれてなかったら異常に感じてしまうだろう
いつも置かれている白百合の花
死人に贈る花だ
はぁ…邪魔だな…
花瓶を置いてる人は一緒だ
同じ絵画教室に通っている華奢な女子だ
あからさまに私を笑っているわけじゃない
だけどわかる
彼女が置いていることぐらい
彼女は知らないふりをして横目に私を見ている
…邪魔だから捨てるか
そのままゴミ箱に突っ込んだ
華奢な女子は恨みを隠しきれていない顔で睨んでくる
その子は私の次によく絵が描ける子だ
だけど私がいるせいでこの子はいつまでたっても賞を取れない
という現状である
100%妬まれる立ち位置にいるのはわかる
それは分かるがどうしようもないことも分かる
まぁ私を嫌っているのはこの子だけじゃない
5人グループの女子たちがこっちをみてケラケラ笑う
「みんな~w自己中が来たよ~w」
自己中ね...
そんな自己中ぶってるつもりはもちろんないのだが
意図してないところでなにかやったんだろう
私と彼女らはあまりにも感性が違いすぎる
「人にやられて嫌なことは人にしない」
そう教わるが
人によって感性が違いすぎるから無理だ
相手にとって嫌なことが必ず自分にとって嫌なこととは限らないし
自分にとって嫌なことが必ず相手にとって嫌なこととは限らない
まぁこの教えに沿るなら
人と関わらなきゃいいだけの話だ
人と関わらなきゃ人に嫌なこともしないし
自分も嫌なことをされない
人とは関わらない
この教えの真理とはここなんだろうか
席についてやることもないから窓の外を眺める
もちろん友達なんぞいないため基本単独行動だ
華奢なあの子は数少ない友達はいるみたいだが
あまり人と関わるのが得意なタイプじゃないため
数少ない友達がいなかったら単独行動の時もある
私もあまり人と関わるのは好きじゃない
たぶん苦手以前の問題だ
窓の外を眺めていたら教科書で頭をたたかれた
結構思いっきり
痛...
100%意図的なことぐらいわかるが
「あ、ごめ~んw当たっちゃったw」
頭を叩かれたと同時に机にかけているカバンを蹴り落とされる
拾おうとしたら後ろにいた奴に踏まれる
しっかり足形ができて新しい柄みたいだ
こんな柄じゃ誰も喜ばないだろうが
それが私を嫌っている主な主要人物まぁだから合計6人
絵画教室の子は同じ奴を嫌っているからって彼女たちとつるんだりはしないし協力してなにかやっているところも見たことがない
彼女たちがあの子に話しかけているところは何度か見たが
ほんの数回だけでそれきりだった
共通の感覚を持っていようと違う世界の住人と仲良くするわけではないんだなと思う
他のクラスメイトはというと
ひそひそ私の噂話をしたりして私との距離を置いている
完全に他人である
近寄りがたい雰囲気を放っている
いや私が放っているのかもしれないが
正直一人で困ることもないしいいだろう
朝のホームルームが終わって1限が始まる
教師に指名されて仕方なく答える
「まぁた天才ぶってるわぁwゆーて1問で黄昏れないでもろてw」
この問題くらいは解けるでしょ
勉強はやる気がなくとも授業に出席してノートを取ってさえいればできる
話聞いてないから
だから急に当てられたら困る
何言ってたか知らないし
窓から見える景色はそんな良いものでもないが
この教室よりマシだろう
蒸し暑い夏だ
窓を開けている
その割には風は入ってこない
蒸し暑いばっかりだ
冬が恋しいと思うが
冬になったら夏が恋しいと思うんだろう
クーラーはつけないらしい
今の時代そんな事したら訴えられる事例もあるのに
なんなら授業中の水分補給も禁止だ
教師曰く『ルールはルールだから』らしい
私も小学校の頃によく言われていた
ルールはルールだ
そんなの理由にもなってない
本当大人ってよくわからない
なぜ自らを危険にさらしてまで金銭面を重要視するのだろうか
みんなそうだ
なぜ本来の目的を忘れてしまうのだろうか
学校は子供を無事卒業まで見送るところだろ
なんだかんだあって昼の時間になった
まぁもちろん嬉しくもないし
どちらかといえば嫌だった
一人で食べるのは全然気にしなかったんだが
ダル絡みがうざい
朝コンビニで買ってきたぬるくなったサラダチキンと水
そんな贅沢できるほど財布には入ってない
「まぁたそれだけぇ?w
小食アピいいよ~w弁当作ってもらえないなんてかわいそう~w
あんたんちどんだけ貧乏なの?w」
さぁ?
貯金は母の手にすべてわたってるし
無駄金とかしてどこかに捨てられてるに違いない
貧乏だと感じたことはないが
貯金があるかないかで言ったらないんだろう
そんな贅沢はしたことないし
君たちお弁当食べながらおいしくなさそうとか言ってたけど
作ってもらえるだけマシだと思ったほうがいいよ
まぁ別にいらないんだけど
「ねぇw返事してよーw
ってかさぁ今日さ花瓶なんで捨てたの」
「捨てちゃ悪かった?」
「まぁあれうちらのじゃないからいいんだけど
あれいっつも誰が置いてんだろうね~wかわいそうw
あんたのせいで金消費させられてるとか」
「頼んでないけどな」
「うわそういうとこだよ?w嫌われるのw」
「はぁ...」
よくわからない
私のどこが嫌いなのかいまいちわからない
たぶん聞いたらうざいところとか何個かあげる始めるけど
本人も途中から分からないくなると思う
きっと私が嫌いなのは単純に存在がうざいだけであって
明確な理由みたいなのはないんだと思う
よくわからない
まぁでも華奢な女子に嫌われてるのは絶対的理由があることぐらいはわかる
「あ、今日は絵描かないの?w」
「描かない」
「えぇ?wどうしちゃったの急にw
もしかしてようやく嫌われてる理由分かった?w
あ、ねぇこっちこっちむいてよ~w」
はぁ...
「なんなの?態度悪w」
やっと行ってくれた
こんな暇があるならなにかに回せばいいのに
ってか私が嫌われてる理由って絵が悪かったの?
まぁ描かないって言ったけど放課後描こうと思ってる
ちゃんとスケッチブックも持ってきたし
このためだけに来たといっても過言ではない
今日は何もせず帰ったが唯一の昼ご飯をひっくり返されたこともあるし
ひったくられたこともあるし
一番困ったのは水を頭から掛けられたことだ
あの時は困った
結局濡れたまま授業を受けた
けど先生は気づかないふりばかりしていた
人間は皆厄介事は避けたい生き物なのだ
昼ご飯を割と平和に食べ終わり
五限目の時だ
五限は美術で嫌な雰囲気が漂っていた
美術の時間はいいことが一つもない
お手本としてと言って指名されるし
許可なく作品を公開されるし
なぜ嫌な雰囲気が漂うかなんて答えは一つだ
華奢な女子が怪訝な顔をする
機嫌が悪い日は私の作品のうえに雑巾を落としてきたり水をかけてきたりする
しかもこの日は美術が二時間続きの日で
サボればよかったと後悔する
今のところなにも起こることなく進んでいる
そしてお手本として―と先生が言った時だった
軽く舌打ちが聞こえた
多分華奢な女子だと思うが周りは騒然
「誰ですか!○○さんに失礼でしょう!」と言う
そうすると私のことを小柄な女子が強く睨んでくる
あぁやっぱあんただよなと思っていたのも束の間
「私ですけど」と華奢な女子が言う
皆が騒然とする
すると先生が𠮟りつける
「○○さんに謝りなさい!」と言う声が響く
正直この状況に嫌気しかさしていなかった
華奢な女子が「どうして...」とか細い声でつぶやく
「先生どうしていつもこの子ばかりなんですか。私のだってよく見てください。よく描けていると思いませんか。」
そう早口で口にする
「あのね。○○さん。
○○さんのだって確かによく描けているわそれは先生だって分かっているのよ。でもそれとこれとは違います。謝りなさい。」
「なんで?どこも違わないですよ。」
「なんでじゃないでしょう!あなたは今とても失礼なことを言ったのよ」
「なんでですか?」
「…もう後で来なさい!」
普段目立たない割にはこんなクラス中を巻き込んだようなことをするんだなと思った
なかなかの強者なんだな意外と
どうしても私に謝りたくないという強い意志はとりあえず伝わった
そのままとりあえず授業はそのまま続いたが彼女は特に何もしなかった
授業が終わりクラス中の注目が彼女に向けられていた
「えぇヤバない?...」「あの子そんな感じの子だったけ?w」
皆が口々に言う
たぶん隣にいるのが嫌で彼女の友達も意図的に彼女を避けていた
そしてその後放課後まで残さられた
用事がもしないのなら...と言われしぶしぶ
絵を描きたかったのに...明日は行かないでおこう
私がいないと謝る相手がいないからだろうが
気にしてないんだけどな
彼女の隣に座ってずっと彼女が怒られている姿を見せつけられた
別に見たくもないのに
でも彼女の口が開くことはなかった
先生が呆れたのか親に電話すると言った
めんどくさいことになるからやめてほしいんですけど…
と思ったのはものの
結局連絡はされた
こんにちは!raraです!
小説の内容とこのあとがきが混ざって混乱するとのご意見をいただきましたので線をつけました!
さてついさっきまで鬼滅を見てました!遅刻理由はそれです…本当にいつも申し訳ございません…
私は映画を見に行ったのですが隣の方はすぐ泣いていました
あぁ素敵な感受性の持ち主で心がきれいな方なんだろうなぁと当時も思いました
ハンカチいるよと言われたのですが私はよく人間の心がないと言われるほどなので残念ながらハンカチは使いませんでした
皆さんは映画で結構泣くタイプですか?それとも私と同じタイプですか?
以上raraでした!
