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変態紳士観察ログ:紳士見習い(21)編 〜悲しきZ戦士の実態〜

(タイトルからして出オチ感しかない)

性癖マッチングに登録した際、まずは20代の多さに面食らった。
今日は、ひとりの若者との出会いについて振り返りたいと思う。

基本的にマッチングアプリは女が有利な構造だ。
オバサンの私ですら、登録すれば即座に大量のイイネが飛んでくる。
ゆっくりプロフィールを読み込みたいところだが、キリがないのでだんだん写真ゲーになってくる。

多様性の時代とはいえ、令和の若者はイマイチ個性がねーな。
基本的に前髪のある男は苦手なのだが、だいたいの若者は前髪が重い。
あと今流行っているツイードやパールを男が身につけるアレ、理解不能。
オバサンの私よりオバサンやん。
おっと、若者ディスが過ぎた。

そんな中、ひとりの若者の写真で指が止まる。
前髪がなく、笑顔が爽やか。ええやん。
そこらのアイドル崩れよりよほどルックスが良い。

雑にマッチしてから気づいた。彼、21歳である。
流石にこれは若すぎるな、と思ったが時すでに遅し。
すぐに初手のメッセージが来たのだ。


悲しきZ戦士の実態


メッセージでの印象は悪くなかった。
礼儀正しいし、女性を尊重する姿勢もある。
最近の若い子は遊びの関係でも雑ではないようだ。
平成のヤリチンはもっとバカで雑だった(ような気がする)。

しかしいくら年上が好きとはいえ、
これだけルックスが良ければ女を選び放題のはずである。
わざわざアプリに課金してオバサンを選ぶ理由が気になり、
ちょっと聞いてみたろ、というわけで通話に誘導する。

曰く、性体験が少ない同世代とはセックスの価値観の擦り合わせが出来ないから
嗜好がはっきりしていて話が早い年上を中心に遊んでいるらしい。
私よりもっと上の世代と、マッチしたら即ホテルへ行くのは当たり前。
まずはお茶か食事でも、と言うと「そんな事言われたの初めて」と宣った。
性の価値観がかなり即物的なようだ。

あと学業とバイトが忙しくてお金もないから、彼女は作れないが欲求は満たしたいと。
要するに「恋愛はタイパ・コスパが悪い」というわけである。
言いたかないが、"Z世代の価値観ここに極まれり"だ。

プロフィールに大量の性癖タグがついていたことを突っ込むと、
「実はよくわかっていない」と素直に白状した。
これには正直安心した。もはやNGなしなのでは?というくらい、
夥しい数のフェチが列挙されていたからだ。

しかし、総じて関係性の文脈・温度感・ロールがそれなりに大事な私とはまるで合わんようだった。
どう考えても21歳は若すぎるし、やっぱりある程度余裕のある人がいい。

…てなわけでリリース決定。
多分私じゃない方が楽しめるよ、と伝えると急に食い下がって来た。

「僕19cmあるんですよ!回復力えぐいんで、5〜6回余裕でできます」

「それもう兵器やん。死んでまうわ」

「雑魚なんで、目が合っただけで勃ちます!
触って確認してもらっていいですよ」

「変質者かw」


笑って終われたから良かったが、
恋愛至上主義が当たり前の時代を生きて来たせいか、少し悲しくなってしまった。
かわいくて性格も良いから、恐らく今までの相手にも甘やかされてきたのだろうが、あまりにも消費し合う関係に慣れきっている。
人間相手に”コスパ”や”機能”だけを求めるのは、さすがに侘しい。

「お姉さんが教えてあげる♡」なんてのは、やはりエロコンテンツの世界だけの話のようだ。
オバサンが”完成品”を求めるのは傲慢だろうか?
でも、こちとら慈善事業じゃねーのよ。


後日、会社の新卒キッズ達と接する機会があったが
やはり私にとってハタチそこそこの若者は「キッズ」であり、性の対象ではない。
妊娠・出産をパスした身であっても、たまに「こいつら産んだっけ?」※くらいの隔たりを感じる。
※ものの例え


頑張れZ戦士、立派な変態紳士になるその日まで ____

知らんけど。

【完】


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