【プレビュー】RB大宮アルディージャ VS カターレ富山
富山の主なデータ
14位 3勝4分5敗
得点数:17位
シュート数:18位
シュート決定率:16位
スルーパス数:20位
クロス数:20位
ボール支配率:17位
チャンスクリエイト数:17位
ゴール期待値:17位
失点数:6位
こぼれ球奪取数:16位
1vs1勝利数:20位
*11節までのデータ
*順位はいい方から
*その他は10位前後の平均の順位
昨年大宮と共にJ2に上がった富山。
開幕当初は好調を維持し、PO圏内を狙える位置についていたが、山形戦を含めここ8試合勝ちが無い状況で、順位も14位まで後退することに。
失点数は少なく守備面はよいデータとなっているが、得点が中々伸びていない。クロスにしてもスルーパスにしても、シュートまで持っていくところに苦労している事が伺えるデータ。
前節の富山 (VS モンテディオ山形)
GW連戦という事もあり、直近の試合から八人も入れ替えてきたみたい。
布陣はボックス型の4-4-2。
2トップは武と松田の、今年富山に加わった、どちらかというとフィジカルが強い二人。昨年のPOで、富山をJ2に上げた立役者の碓井はベンチスタート。
濱が右SBに入り、左SBには吉田を抜擢。
あー、濱は富山では右をやってるのかーと思って、富山の過去の試合の記録見てみたけど、他の試合では基本的には左SBをやってたみたい。多分連戦でのやりくりを考慮しての右SBだったのかな?
ビルドアップ時はその左SBの吉田が高い位置を取る一方、右SBの濱は下がり目で、最終ラインちょい前ぐらいの高さにとどまって、2CBと3枚で組み立てていた。
去年の沼津での濱を見てた身からすると、あの機動力を使わないのもったいないなーとは思ってたんだけど、いざという時は全速力でサイドを駆け上がって、山形に切り込んでいたんで、これはこれでそういう使い方かーと思った (左SBで使われている他の試合での使われ方はわからないけど)。
守備は4-4-2のブロック。相手陣地1/4以上くらいまではプレスをかけていくが、比較的ブロックを組む位置は高い印象。山形が繋ごうとするとすぐに撤退守備に移っており、守備に重点を置いている感じだった。
そのため、山形の3CBは比較的楽にボール回しを行えていた(*というか、山形3バックやってんだ)。
何にせよ、全体的に山形のカウンターに警戒している印象を受けた。
前半の早い段階では後ろから繋ごうとしていた富山だったが、次第に山形のプレスの圧に押され、前に運べなくなる。その際は前線の武と松田にロングボールを当てて、中央突破を狙ってきていた。武の相手を背負った時のポストプレーなどは流石でした。
富山は山形のイサカに翻弄されることに。
右WBに入ったイサカは、J2でも屈指の突破力で次々とサイドを突破し、クロスを何本もゴール前に上げていた。前述の通り上がり気味だった左SBの吉田は、イサカとのマッチアップで後手に回る事も多く、イサカを止める事ができていなかった。
イサカ対策のためか、前半の終盤から、吉田の上がっていい高さを少し抑えるようにしたように見えた。
また、富山が4バックということで、片サイドにボールが寄った際にどうしても逆サイドに広大なスペースができてしまうのだが、山形もそれを見逃さず、最終ラインから逆サイドの高い位置に対角線のフィードを送って、陣地を一気に回復させていた→イサカが更に活きてた。
山形の両シャドーへのマークも若干甘く、FWディサロなんかのちょっと下がってのレイオフも、富山のマークが全くついていかず、フリーでボールをはたかれるシーンが何回か目についた。シャドーの動きでDFが釣り出され過ぎるのもどうかとは思うが、もう少しケアは必要だったかなぁ、と。
そんなこんなで前半途中から富山はボールを握れなくなり、山形に押し込まれ続けてしまう。だがGK田川の好セーブを中心に、ゴールを割らせずに前半を耐え忍ぶ。
ただ後半も富山の防戦は続き、山形にシュートを撃たれまくった。
温存していた碓井を入れてロングボールを多用したりして、最後の10分ぐらいは少し押し込めるようになったが、決め手を欠き、最終的にはスコアレスドロー。
山形としては勝ちたい試合だった一方、富山は監督が試合後インタビューで語っていた通り「大きな勝ち点1」を得たような試合だった。
富山の注目選手
88 濱
昨年の主力だった安光が大宮に移籍した後釜として、沼津から個人昇格したSB。富山への移籍情報を見た時に、J3から左SB取るなら、まぁ濱だよねーと至極納得した記憶。
大宮としては去年のA沼津戦で、SBながら縦に横に縦横無尽に動き回られ、沼津にいいようにやられた象徴的な選手。山形戦でも、切れのあるサイドの駆け上がりを見せていた。
山形戦では右SBだったけど、左SBで出てくるのかな?今の富山でどんな役割を与えられているのか、実際に見るのが楽しみ。
58 武
身長はそこまで高くない(175 cm)ながらも、フィジカルが強くポストプレーが得意なFW。DFを背負った競り合いに強いイメージ。
秋田やFC大阪などフィジカルが必要とされるチームでの経歴からも、その強みが透けて見える。
9 碓井
昨年、大卒一年目から富山の中心選手となり、J3で9ゴールを上げたストライカー。富山出身であることからも、富山県民の期待を担っている。
リーグ戦での活躍もさることながら、やはり印象深いのは松本との昇格POでの2得点。ギリギリの状況下で、富山昇格の立役者となった。本当碓井のあの2点は、クラブと県民ににどれだけの利益と幸福をもたらした事か…
山形戦ではベンチだったが、ターンオーバーで恐らく大宮戦ではスタメンで出てくると思われる。
1 田川
昨年一年間J3を見ていて、対戦相手の中で一番安定していると思ったGK。
今年の去就が気になっていたところだが、横浜Fマリノスからのレンタル延長で、今年も富山の守護神に。
GKとしては小柄(180 cm)ながら、安定したセービングやハイボール処理など、非常に確実性があるプレーをする印象。山形戦でもファインセーブを連発し、勝ち点1奪取の立役者となっていた (この試合の富山のMVP)。
大宮展望
GW連戦の3戦目。
泉、小島、健勇、下口など、疲労が溜まっているであろう主力級は、出場を続けるか?それともターンオーバーでメンバーをいじってくるか?
前節いわきに完敗したが、準備期間も多くはないことからも、大きな戦術の変化はないかと思われる。ただ、大宮の可変対策のヒントを4-4-2ベースの富山に与えてしまっている事からも、そこまで可変はさせず、CBは3枚でビルドアップするんじゃあないかなと予想。
相手2トップのプレス強度を見きわめて、4バック可変と使い分けてほしい。
富山は山形にサイドを結構やられてたので、大宮も高い位置でボールを握っていきたい。特にこの3試合くらい泉が高い位置でボールをそこまで持ててないので、山形がやっていた対角のフィードなども駆使し、ペナ侵入を何度も再現させてもらいたいやね。
