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観戦記 第4節 RB大宮アルディージャ VS レノファ山口


【概要】

2025/3/8
大宮 VS 山口 2-1
50:横山 53:小島 79:シルバ
@NACK5スタジアム
*現地観戦*



大宮フォーメーション


大宮陣形

前節からの変更としては、中央CBに開幕三戦で素晴らしい活躍をしていた濱田に代わって吏音が、右WBには茂木に代わって関口が入った。大宮としては吏音にはもっともっと大きくなってもらう必要があるため、試合には積極的に出していくよね。右WBを代えた狙いとしては、開幕から見せ続けた関口の強フィジカルを活かす面もあるけど、逆サイドが空く山口に対し、泉と健勇の左サイドで組み立ててから、広大なスペースがある右サイドを推進力のある関口で攻略していきたいってことだったのかな。

あと相手が4バックだったためか、今日の攻撃時は山形戦みたいに下口がSB化し、4バックぎみで山口陣地に攻め入っていた (*3バック相手の甲府・熊本戦では、下口はボランチの位置でのビルドアップ参加が多かった)。そのため、攻めが失敗した後の相手陣内でのネガトラ時も、高い位置で下口が直ちに相手を迎撃に行けていて、それが同点弾に繋がった。

山口の印象

前節から、敏捷性の奥山から高さもある古川にFWを代えてきたことで、有田と共に2トップは180cm以上の高さを揃えることに。札幌戦に引き続き、山口は下で繋ぐことにこだわらず、手数をかけずにロングボールを2トップに当ててくる戦い方を選択。また2トップが両者とも裏抜けもできるため、ポストプレー狙いだけでなく、DFラインの裏にも積極的に放り込んできて、即時に陣地を回復させる戦い方であった。

札幌戦をDAZNで見ていた印象よりも最終ラインは高かった一方、ブロックを組んだ守備時はボールとは逆サイドのSBが中に絞ってきて、中央を締めている感じだったのは予想通りであった。大宮も絶えず揺さぶりをかけてたけど、DF間の距離であったり、スペースの埋め方であったりは最後まで大きく崩れることなく、守備は非常に整備されていた。

試合展開 前半

どちらもボールを握らなくてもいいチームだけど、前述の通り山口は手数をかけずに2トップ目掛けての放り込み&裏抜けで陣地を回復させる戦い方に。
一方の大宮はいつもの通り、ミドルゾーンでのボール奪取からのカウンターを狙っていて、特にネガトラ時には豊川とシルバが山口に襲いかかるがごとくプレスをかけまくり、守備とカウンター発動に大きく貢献していた。シルバは一体何回ボール刈り取ってたんだ・・・。

また大宮としてもある程度ボールを握れることもあり、ビルドアップ時には、必ず収めてくれる健勇に預けてからの展開と、小島がハブ役となった前進が目立った。特に前半は山口FWがCBに目線が行っていて、簡単に小島がドフリーでボールを受けることができていたため、大宮としては比較的苦労せずにビルドアップができていた(*さすがに後半から山口も修正してきて(←多分)、FWが小島・シルバも見るようになってた)。また、ビルドアップ時は横のパスを使って、相手の4-4-2のブロックをスライドさせて、ゲートを開かそうとした意図も散見された。
ざっくりと、豊川とシルバで相手を撃退小島と健勇でビルドアップってパターンが多かった。

大宮は左からの攻めが中心で、左CBの下口をSB化させて上がらせ、健勇からパスを受けた泉を後方からアシストし、左でやり切る形が目立った。また、左サイドで作った後にがら空きの右サイドに展開し、一気に押し込む狙いも何回か見られたが、右WBの関口が中々相手DFを突破できず、右からの攻撃は停滞気味であった。この辺りはもっと改善は可能かなぁとは思った。

前半戦を全体的に見てみても、ミドルゾーンでの守備も強固であったし、相手FWのポストプレーでそこまで自由にはさせてなかった。一方、攻撃面ではボールの刈り取りからのポジトラもビルドアップもある程度自由にできてたし、惜しいシュートも幾つか見られたため、1点は取っておきたかった前半戦ではあった。
でもまぁ、不思議と点は取れるだろうなぁという予感はあった。


試合展開 後半

大宮はそこまでやり方は変えてない印象だったが、若干山口がFWのプレスの仕方をCB一辺倒から変えてきたように見えた入りだった (大宮のボランチ対策?)。

先制点は山口。裏へラフに蹴り込まれたロングボールをバウンドさせてしまい、その隙きを吏音と競り合ったFW有田がうまく体を入れてキープ。市原のカバーに回ったガブリエウも釣り出され、一人残った下口に対し、山口はパス二本で右OMFの横山をフリーにして何なくゴール(*山口は直前にサイド圧縮していたため、横山が中央に容易く入り込めた)。

結果論にはなるけど、多少サイドをやられても中央は固めておくという守り方を考えると、ガブはチャレンジ&カバーのカバーに行くのではなく、中央のスペースを消しておくべきだったのかな…と。普段は右CBのため、ある程度チャレンジは許容されてるけど、一時的に中央CBになってたため一瞬判断を誤った?

その他にも、吏音の若干の油断(…に見えた)、下口が中央を締めるのが一歩遅れた、横山のマークを小島が外していた・・・といった、大宮のミスが重なって与えてしまった失点でもあった。まぁ、勿論全部結果論なんだけどね。
ただ前半戦を見てて得点はできると思ってたので、早めに同点に追いつければ大丈夫だろういった予感はあった。

…と思ってたら、失点から三分後に早速同点に。
左サイドを攻めた後にボールを一旦奪われるが、SB化して高い位置を取っていた下口のネガトラスイッチが入り、ボールを即時奪取。パスを受けた藤井がタックルを受けつつもキープしてスルーパスを出し、得意のぬるぬる上がりで飛び出した小島がゴール!

高いネガトラ&ポジトラ意識が生んだ、奪ってから10秒でゴールという、チームとしてキャンプからずっと練習していた形での同点劇であった。

逆転弾は大宮の強みのCKから。
蹴る前に、普段はペナルティ外で待ち構えているシルバが、ペナルティ内に陣取っていて、何でかな?って思っていたら、健勇がニアでそらして、そのシルバがこぼれ球を押し込んで逆転!
いや、それにしても、シルバが中に陣取っていたのは、チームとしての狙いだったとは思うんだけど、一体どんな狙いだったんだろ…?
とにかく、これでCKからの得点は4試合で3点目という、中々の結果に。

大宮は前線からのチェイスの質を落とさないために、シャドー2枚を谷内田&カプリーニ、高さと前線でのキープを保つために健勇を頂点にした前線3枚に変更し、逃げ切りを図る(*実際の交代はシルバの逆転弾の前)。健勇の1トップは去年多分やってなく、初めて見る形だったと思う(だよね?)。

一方の山口は時間が無い状況での放り込み作戦に。パワープレイでゴールに迫るが、DFの体を張ったクリアと、笠原のハイボール処理で時間いっぱい守りきってタイムアップ。
これで大宮は開幕から四連勝、強い!

雑感


山口の戦い方や守り方はある程度予想通りだったけど、ロングボールによる放り込みは正直厄介で、大宮としては久しぶりに高さで押し込まれる時間が長かった (昨年のFC大阪戦以来)。吏音もエアバトルで負けることがあったぐらいだったが、最後のところはやらせずに我慢しきった。ミスが重なった失点シーンは、まぁちゃんと修正してくれるはず。

一方の攻撃は、前半からまぁ得点はできるだろうなーと思いながら結構楽観視して見ていられた。ただ、左の攻撃は強みをある程度発揮できている分、右からの攻撃に迫力やアイディアに欠けていた点は、もっともっと期待していきたいところ。

また、中盤の狭いエリアでの両軍のトランジッション合戦は、見ててとても楽しかった。そして大宮のチームとして、ネガトラ時の意識を相当叩き込まれているんだろうなぁと再確認できた試合でもあった。
特にシルバは、去年の活躍でまだまだ本気出してなかったの?ってくらい中盤でのネガトラ&ポジトラに効きまくっていて、間違いなくこの四連勝のMVPだと個人的に思っている。シルバの去年からのポジショニングの大幅な改善は、RBの高度な分析のためなのか、コーチ陣による矯正のためなのか、レッドブルを飲んだためなのか…。

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