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観戦記 第14節 ジェフユナイテッド市原・千葉 VS RB大宮アルディージャ


概要

2025/5/6
千葉VS大宮1-2
得点:5’豊川 23’石川 53’オウンゴール
@国立競技場
*現地観戦*


大宮フォーメーション

GW連戦の4戦目。ここまで大きくターンオーバーしていなかった大宮。

トップに豊川、シャドーは右にカプリーニ、左に健勇の3TOP。この組み合わせで試合に入るのは初めて。
ここまでカプリーニか豊川どちらかをベンチに残し、点が欲しい後半の勝負どころで交代するパターンであったが、両方出すということは前半勝負を狙ってた?

最近出ずっぱりの谷内田に代わって、和田さんがボランチに入り、中盤でバランスを取る。
右WBには関口が抜擢。泉から守備に高い評価を受けた(!)関口は、相手のストロングである左OMF椿の封じ込めが命じられた。


千葉の印象


ジェフ千葉 守備時

ターンオーバーでGWを乗り切ってきてる千葉。前節鳥栖戦から6人を代えてきて、カルリーニョス、石川、椿、鈴木大輔ら、休養たっぷりの主力選手が並んできた
ボランチコンビは鳥栖戦と同じ品田とエドゥアルド。プレビューの通り、エドゥアルドを如何に自由にさせない事、大事。

守備時は4-4-2のブロック。鳥栖戦と同じようにミドルブロックを組んでいた。2CBは非常に対人が強く、大宮が高い位置で1対1を作っても、対人で潰されてしまう事が何度もあった。


一方の攻撃、恐らく大宮対策だったのかな?可変ぎみに押し込んできた

ジェフ千葉 攻撃時 (*両WGはもっとタッチラインまで開く)

千葉の強みである2OMFを高い位置でタッチ際に開かせてWG化させ、トップのカルリーニョスと同列に。もう一人のFWの石川は一列下がり、シャドーの位置へ。
ボランチの品田がアンカー化し、2CBと三角形を作るのに対し、もう一人のボランチのエドゥアルドが一列上がり、石川とシャドーを組んできた。
なおビルドアップ時の両SBは、そこまで上がる事はしていなかった。


以上の結果、4-1-2-3で攻撃を仕掛けてきた千葉。

このシステムのポイントとしては、アンカーで大宮のプレス回避を図るのと、サイドの高い位置でWG化した椿と田中に起点を作らせることだったかと。

またサイドで起点を作るなどして大宮陣地に押し込めた時は、シャドー化していた石川も中央でクロスの受け役となるべく最前線まで出てきてて、4-1-1-4で畳み掛けてきていた。


試合展開 序盤


開始早々、大宮がハイプレスを敢行。

千葉がこちらの出方を見極めている隙きを突いて、トップに入った豊川のファーストプレスを筆頭に、千葉のDFにハイプレスをかけまくり、まずは大宮ペースで試合が始まった。最序盤はこのプレスが効いていた。

また大宮は千葉のサイドも狙っており、逆サイドの高い位置に上がったWBを目がけて最終ラインから対角線のロングボールを送っていて、こちらも狙い所だったのかなといった印象を受けた。

そして欲しかった先取点。
完全にデザインされたショートコーナーから、フリーになった豊川がゴールに蹴り込んだ。

首位相手に、これで優位に試合を進めていくことができるかと思ったが・・・。


ハイプレスがハマり、幸先よく先取点を取ることに成功した大宮であったが、その後は千葉の時間に。

先述の通り、4-1-2-3でビルドアップをしてくる千葉。これに非常に苦しめられた。

大宮の3TOPが2CBにハイプレスをかけていくところに、アンカーの品田がフォローに行ってパスコースを生み出し、大宮のプレスを回避。これで千葉は、大分落ち着かせてボールを回すことができるようになった。

そしてその後は徹底したサイド攻撃
後ろでビルドアップした千葉は、両サイドの深い位置を狙ってパスを配給。
大宮のサイドはWBが1枚のみになっているため、WG化した椿と田中がそれぞれのサイドで1対1を作って勝負を仕掛け、ことごとく勝利。縦突破とカットイン両方を駆使してサイドを切り裂き、クロスを上げて大宮ゴールに迫ってきた

実際に23分、左サイドで何度もパス交換をされることで大宮のスライドが一瞬遅れ、サイドで数的優位を作られた後、SBの前貴之に縦突破されて上げられたクロスを、中央で(シャドー化からFWに戻った)石川に難なく頭で決められてしまう。
千葉の狙い通りに、クオリティの高いサイド攻撃から同点に追いつかれてしまった。

その後も千葉に押され続ける前半。
何度も両サイドで起点を作られて、危ういシーンを何度も作られたが、とにかく同点で済んで良かった前半であった。


前半 総括


という事で最初は良かったけど、すぐに千葉に戦術とサイドの強みで押し込まれてしまった大宮。

う~ん、結局千葉の4-1-2-3の攻めに大宮のシステムが噛み合ってないことが、根本的なとこだっかと。

(細かい部分は違うんだけど)わかりやすくざっくりと言うと、千葉の2CBを大宮の3FWが見ていて(*カプはサイドも見ていた)、千葉の1FWを大宮の3CBが見ているようなイメージで、どちらも人員過多になっていった感じ。

一番前と後ろで数的優位を作れているということは、裏を返せば中盤とサイドでは千葉に数的優位を作られやすくなっている構造という事。
事実、アンカーの品田はほぼほぼフリーでボール受けられてたし、サイドの椿と田中のとこではことごとく1対1を作られてたしで。。。

あと、微妙にいやらしかったのが、シャドー化した石川が、押し込んでない時も、時々大宮のCBの間に入ってくるとこ。これで大宮としては、3CBを残しておかないといけないと意識付けられることに。

という事で、このまま3-4-2-1で行ってもかみ合わせが全然駄目なんで、システムは変えた方が絶対いいだろうなーとハーフタイム中に考えていた。

改善すべき点としては…
①    アンカー品田のケア
②    3枚のCBで、カルリーニョス一人を見る必要が無い
③    椿と田中の個人技による突破を止める

③はともかく、①と②はなんとか修正したいよなー・・・とのことで、個人的には4バックに変えて、2FWが縦関係になった4-2-3-1がよろしいんじゃあないかなと予想していた。

ハイプレスを捨てて、FWの一人がアンカーをケアすることで、その他の部分で数的同位性は作ることができるようになるんで、もう少し相手のビルドアップは阻害することができると読んでいた。

③の個人技はまぁ仕方ない部分もあるんだけど、4バックでマンマーク気味にサイドを見れば、少なくとも数的優位性は作られづらくなるかな、と。

という事で、テツさんがどう修正してくるか期待して待っていたハーフタイムだったのでした。



試合展開 後半


そんなテツさんが打ってきた後半からの手は、4-4-2へのシステム変更

後半 大宮基本陣形

おー、やっぱりそうだよね~と、ほぼほぼ予想が当たっててちょっと嬉しかったのは内緒。

前半狙っていた3TOPによるCBへの強いプレスは控えて、2CBへは2TOPの片方のみが行き、もう一人がアンカーを気にしながら立ち位置を調整する感じ。
また、カルリーニョスを2CBが挟んで見て、シャドー化した横山(エドゥアルドと交代)と石川を、2ボランチが見る感じだったのかな。
後は、SBになった関口と下口が、千葉の2WGを徹底的にケアする感じ。

とにかくこれで、フォーメーションの噛み合わせ的には、千葉の4-1-2-3にハマるように修正された。

大宮の狙いは、ハイプレスを捨てる代わりに中盤でのプレスを強めショートカウンターの発動を促進させること。OMFの2人が高い位置で開く千葉は、攻撃の際に中盤のスペースが生じやすく、大宮としてはそのスペースをカウンターで突いていきたい狙いが見て取れた。



そして大宮の勝ち越し点はそのカウンターから

中盤で奪った後に、前述した中盤の空いたスペースを使って小島が前進。カプリーニがサイドに開いて上げたクロスが、相手に当たってオウンゴールを誘った。
確かに最後の部分は運が良かった面もあったが、そこに至るまでの一連の流れは、まさに後半から修正して狙っていた形での物だったかと思われる。

(でも得点の瞬間は「お、取れちゃった」ってのが最初の感想だったけど…)


さて、ある程度対策は施して、前半よりは千葉の前進を食い止められるようになった大宮。しかし、相手は首位の千葉。前半から狙っているサイド攻撃は引き続き強力で、両WGの個人能力の高さも相まって、クロスからゴールを脅かされる場面もちらほら。

千葉の攻撃に対し、笠原のファインセーブもあり無失点に抑えていたが、72分、右SBからのアーリークロスを中央でカルリーニョスに競られてゴールを決められてしまった・・・・


・・・・・・のだが、何だかわかんないけどゴールは取り消し

観客席からは逆側だったので、オフサイドでもあったのかなぁと思ってたんだけど、映像見てみたら、明らかに手でボールを押し込もうとしてたのね、納得。この行為でカルリーニョスは二枚目のイエロー(妥当)で退場。リードされている千葉は10人で戦うことに。

*現地ではイエロー出ている事がわからず、カルリーニョスがピッチ外に出たのは、普通の選手交代をしたんだと思ってた。一人いなくなってるのに気づいたのは、試合再開した少し後だった。

千葉は一人いなくなって、守備時は4-4-1、攻撃時は4-3-2のような形になったが、決して試合を諦めない。

時間的に大宮は守りに入る時間だったのもあり、カルリーニョス退場後、攻め続けたのは千葉。
千葉は一人いなくなってもサイド攻撃を質実に遂行。数で負けるところを、個の突破力でサイドを突く。サイド突破から何度も大宮のゴールを脅かすも、笠原の攻守と、体を投げ出して守るDFによって弾き返され続ける。

大宮としては少し守りに入るのが早かったかなぁといった印象。もう少しボールを落ち着かせて、キープしたりしても良かったんじゃあないかなぁ?あとはもう少しサンデーで裏抜けが決まってれば…。

とにかく8分という長いロスタイムも守り抜き、なんとか1点差を守りきり大宮が勝利。大事な首位千葉との決戦を制した!


雑感


千葉は強かった。

個々人の能力の高さに加え、その個々の特徴を活かすために仕組まれた戦術がマッチして、データだけからはわからない、現在首位に立っている強さを肌で感じた。
試合内容的には押され続けており、後半の4バック変更で多少盛り返しはしたが、それでも戦術的にも内容的にも上回られてしまったのは事実 (ゴール期待値も完敗)。
しかも10人になっても、11人の時と同じようなサイド攻撃のキレを見せてたし…。

あと、千葉のシュート13本に対して、枠内10本(DAZNデータ。スポナビでは違う?)ってのは凄いね。戦前のシュート決定率の高さも納得の精度だわ。

それでも今日は笠原を始めとした、ディフェンス陣の最後の頑張りで追加点は与えず耐えきった。とにかく観戦していてここまでハラハラだったのは、開幕山形戦以来でした。

ともあれ大宮としては、千葉との大事な国立決戦に勝利することに成功!
2位に上がる事はできなかったが、千葉との勝ち点差は5に縮めた。


次戦は2位の仙台戦。GW連戦祭の千秋楽をいい形で終わらすため、総力戦で乗り切ってほしいっすね!

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