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【プレビュー】第23節 ヴァンフォーレ甲府 VS RB大宮アルディージャ


甲府の主なデータ


10位 7勝8分7敗
22得点 20失点

得点数:17位
ゴール期待値:17位
チャンスクリエイト数:12位
シュート数:17位
ボール支配率:18位
パス数:14位
ドリブル数:16位
スルーパス数:7位
クロス数:19位

失点数:3位
被ゴール期待値:9位
被シュート数:9位
被枠内シュート数:6位
タックル数:20位
ファウル数:17位
空中戦勝利数:13位
空中戦勝率:20位
1VS1勝利数:18位
こぼれ球奪取数:17位
インターセプト数:1位
クリア数:2位
*順位はいい方から

失点が非常に少なく、守備が堅い甲府だが、得点が伸び悩み、中々勝ちが先行できていないここまで。

やはり攻撃の各種データもあまりよくなく、平均以下の順位となっている。何よりチャンスクリエイトからシュート撃つまでをもっと上げていきたいところ。非保持サッカーなのか、ボール支配率も低い。
チームスタイル的にはセットプレーと中央からの攻撃が多く、サイド攻撃およびクロスも少ない。

守備は1試合平均1失点を下回るハイパファーマンス。
インターセプトやクリア等いいデータも出ているが、肉弾戦を示すようなデータはそこまでよくない。屈強なCBを中心としたブロック守備が固いイメージの甲府だが、どんな守り方をしているのかな?


前回の対戦 (第2節)


2025/2/22
大宮VS甲府 1-0
得点: 13’ 藤井
@NACK5スタジアム

*現地観戦*


まだまだシーズン開幕間もない第2節で対戦。
互いに3-4-2-1の戦いの中、各所で1対1が勃発した試合で、大宮の強度で圧倒した前半。
ただ後半は、トップに三平を入れて攻撃が改善された甲府のペースに。前半ほど大宮もプレスに行けなくなっていた。

泉の高い位置での繰り返しの仕掛けから、最後は誰よりも一歩早く動いた藤井がもぎ取った序盤の1点を大宮が守りきった試合。
甲府はまだまだシーズン序盤ということで、そこまで攻守の形が定まっていなかった印象。
あれから5ヶ月経ち、どのように進化しているか・・・?


前節の甲府 (VS FC今治)


甲府 前半陣形

陣形は第2節で戦った時と同じ3-4-2-1ながらも、その時のメンバーは5人しかおらず、ごっそりスタメンが入れ替わっている感じに。

トップにはユース出身で20歳の内藤が今季2度めのスタメンで、シャドーにはテクニック抜群の鳥海が入る。
3CBのマンシャ、孫、土屋は、いずれも180 cm超えの屈強な最終ライン

対する今治は中盤が3枚の3-4-1-2。
噛み合わせ的に中盤で3対2のミスマッチが生まれる対決だったが、その利を活かして、前半は圧倒的な今治のペースに。

ボールを持って前に運ぼうとしても、今治の中盤の網に引っかかってしまい、ボールを奪われ、カウンターを受ける甲府。特にボランチのところで何度も刈り取られてしまい、前線までボールを届けることすらできない始末。

カウンターを受け続けていたためか、元々守備に重きを置いた前半だったからか、5バックでいる時間が長く続いてしまい、両WBも高い位置に上がれず、結果、ボールを奪っても後ろに重くて前進できなくなってしまい、更にまた中盤で刈り取られるっていう悪循環に陥ってしまう。
ロングボールを内藤が競っても、後ろの押し上げがなかったことでセカンド回収もできず。内藤が孤立し過ぎててちょっとかわいそうだった。


とにかく中盤で奪われてカウンター→スカスカの中盤中央を前進→スルーパス→ヴィニシウスと横山の裏抜け→シュートという決定機を、再現性高く何度も作られてしまっていた甲府。
そして前半、まんまこのパターンで、横山とヴェロンに2点を取られてしまったのであった。

ということで全く攻撃のいいところがなかった前半の甲府。
固い守備も今治のカウンターへの対処ができず、CBの裏を抜かれまくってしまい、こちらもいいとこなし。

結果自体は先に知ってたんだけど、本当にここからどう逆転したんだよって感じで、今治に圧倒的な差を見せつけられた前半であった。



甲府 後半陣形

前半の出来もあり、ロッカールームで大塚監督に相当喝を入れられたであろう後半。
前半、ボールロストが多く、相手のカウンターの逆起点となってしまっていたボランチのヴァウを下げて、前線にMレイリアを入れてシステム変更。
3-4-2-1から前線を内藤とMレイリアの2枚にし、鳥海をトップ下に置いた3-4-1-2に変えてきた。

陣形変更の狙いは、何よりやられまくっていた中盤の枚数を増やして、今治と3対3の数的同数を作り出すこと。また、孤立していたトップの内藤の近くにMレイリアを配置して、距離感の近い2トップで前線で時間を作ること。
この2点が大きかったのかなー?

やっぱりMレイリアは、シーズン序盤でやってたような1トップでポストやらすより、こういった使い方の方が活きるよね。

また、後ろに重すぎた前半を反省し、明確に攻撃時のWBの高さを上げてきていて、前に押し上げていこうという意図が見られた。そのためにWBの荒木を小林に変更したと思われる。

中盤が3対3の同数になった事に加え、甲府の前線が2枚になったことで最終ラインも前半ほど上げられなくなり、今治の中盤の圧縮が緩まる。

そのため、前半あれほど潰されていたその中盤で甲府のパスが回るようになり、ゴール前へどんどん運べるようになる。

陣形変更が功を奏し後半開始から試合展開は一変、甲府のペースに。


押せ押せの甲府は59’のCKからのマンシャのヘディングで1点を返したのを皮切りに、そこからわずか10分間で怒涛の得点祭りを披露する。
63’は小林のCKからMレイリアが下がりながら難しいヘディングを決め、これで同点。
66’には内藤が中央ゴール前で受けて、うまいターンから2人を抜いてGKとの1対1を難なく沈めて勝ち越し。
そして69‘に鳥海がゴール右隅を狙ったミドルシュートでダメ押し。いや、やっぱり鳥海うめー

ということであっという間の4点で一気に今治を置き去りにした甲府。
今治は対応すら間に合わず、陣形変更に混乱している内にやられてしまった形に。

そもそも守備は固い甲府
後半の守備としては、2トップに加え鳥海も加わった3人で3CBにあたる、5-2-3ぎみでハイプレスを行いコースを制限。運ばれるた場合は、5-2-3か5-4-1のブロック(どっちがメインだったんだろう?)で撃退するって感じ。

前半ほど裏抜け等でやられることもなくなり、シュートは撃たれるも後半は今治にゴールを割らせず、2-4で甲府の見事な逆転勝利。

思いもしれず撃ち合いになったこの試合。前半は圧倒的な今治ペース、後半圧倒的な甲府ペースになった、中々興味深い試合であった。
最終的なシュート数は今治が、ゴール期待値は甲府がまさった結果であったが、後半から見事に修正してきた甲府が勝利を収めた格好に。
*今治VS甲府「シュート数:21 VS 15」「ゴール期待値:1.34 VS 1.56」

甲府としては、前半が全くうまく行ってなかったことが、逆に大胆な戦術変更に踏み切るきっかけとなったので、下手に前半互角の善戦じゃあなくて良かったのかなともいえる展開だった。



大宮 展望


ここ6試合勝てていない大宮。
特に5連続引き分けの後、リベンジマッチに赴いたいわきに圧倒的にやられ、とうとう久しぶりに黒星を喫してしまった。

ただまぁ、特殊なやり方のいわきとの相性の悪さにやられたって思って、そこまで深くあの黒星について引きずる事もないのかなぁといった感想。

さて、甲府戦。
甲府は前回対戦時からメンバーも半分以上変わっており、全く別のチームになっている感じ。甲府の試合を第2節を最後に見る機会がなかったので、その印象は強い。

シーズン開始後でまだ模索中だった戦い方やメンバー選考基準が、20試合以上戦ってきて明確化してきた感じかな。

前回はミラーゲームの1対1で、濱田や泉などがことごとく対峙する甲府の選手に勝ててたけど、今回はどうか?甲府もレベルアップしているだろうが、大宮だって1対1のデュエルは臨むところである。
データ的にもデュエルには大宮に分があるため、いわきにやられたデュエルの自信を取り戻すって意味でも、この部分で甲府に負けてほしくない。

逆に甲府は中盤のデュエルにあえて挑むのではなく、ミラーゲームをすらす施策を打ってくる可能性も。中盤の数的優位性を生むために、今治戦の後半のような3-4-1-2から試合に入ってくる可能性も十分にある。
でも最初は甲府も3-4-2-1で様子見かな?

大宮は今週のトレーニングの一部が非公開になったけど、夏季中断前最後の試合って事もあって、大きな戦術の変更はしてこないんじゃあないかな。
ロングカウンターを狙っていたいわき戦よりも、ショートカウンターの方がチャンスは生めそうなので、前線の配置は変えてくるかもだけど。

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