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進級式【去年の「汗だく」から卒業】~私が「疲れずに帰宅」できた記録~


一年前のデジャブ、でも中身は「真逆」

一年前の入園式。私は「ちゃんとした母親」の擬態に必死でした

けれど結果は、環境の変化にパニックを起こす息子に翻弄されるばかり。

私の服は、息子の涙と鼻水とよだれによりぐしゃぐしゃ。
心身ともに汗だくで、帰宅後は玄関で力尽きる落ち武者のようでした。

今年の進級式、私はあの日とは真逆の選択をしました。
羽織ったのはジャケットだけ。

その下はいざとなったら全力疾走を想定した機動力重視のスタイル。
選んだのは、泥だらけになってもいいズボンとスニーカーとリュック、そしてノーメイクにマスクという隠密装備です。


「疲れない」ための戦略的装備

今年の合言葉は引き算でした。

去年はあれもこれもと不安を足して武装していましたが、今年はいかに身軽で、いかに現場対応できるかに徹したのです。

一番の武器は、なるべく音の出ない小さなおもちゃ5個。
「年長さんにもなっておもちゃ?」という世間体のノイズは、家のタンスの上に置いてきました。

これはふざけるための道具じゃない。
息子のメンタルを支える、大切なポータブル安心デバイスなんだ。
そう自分の中で定義し直したことで、周囲の目は驚くほど気にならなくなりました。

「今、ここ」の息子だけを見る。 周りのちゃんとした親子と比較しそうになる自分に気づいたら、心の中で「おっと、迷子になりかけた」と苦笑いして横に置く。
このマインドフルネスな「自分へのツッコミ」が、無駄なエネルギー消費を防いでくれました


息子が見せた「1時間」の奇跡

息子の成長は、ゆっくりでした。
けれど、その一歩は確実に地面を踏みしめていました。

去年はあんなに拒絶していた帽子も上着も、今年はスッと身につけて会場へ
この時点で、心の中でスタインディングオベーションです。

会場内は見慣れない場所でたくさんの大人や子どもでひしめいています。
一番後ろの外にすぐ出れる席を拠点にしました。

なかなか椅子に座れない息子に持ってきたおもちゃを渡し、お客さんどれにします?みたいなノリで先生のお話を聞いていました。

会場でそわそわし始めた息子を、私は止めませんでした。
廊下をタタタタと駆ける足音についていき、一緒に階段や廊下を探索する。

「座らせなきゃ!」と戦うのをやめ、ただの息子専属SPとして隣にいるという「完全降伏(サレンダー)」の姿勢
それが功を奏したのか、息子はパニックを起こすこともなく、結果的に1時間も会場の建物内に留まるという大記録を打ち立ててくれました。


先生の不在が教えてくれた、息子の「自律」

今日、もう一つ大きな発見がありました。 大好きな担任の先生がお休みだと知った時、息子はずっと誰かを探すようにキョロキョロとしていました

「○○先生を探してるの?」と聞くと、挙手で応答。
いないと分かると、切なそうに頷きました。

「先生、風邪でお休みなのよ。会いたかったね」 そう声をかけると、その寂しさを自分の中にそっと折りたたみ、探すのをやめて受け入れたのです。
そこには、かつての彼には見えなかった情緒と自律がありました。

その健気な背中に触れ、私の心は静かな感動で満たされました(先生、お大事に!おかげで息子の成長が見えました!)。


おわりに:晴れやかな帰宅路

去年の私は必死でした。
今年の私は適当(良い加減)でした。

頑張らないという高度な技術を駆使したからこそ、私は今日、疲れずに帰宅することができました。

汗だくにならず、穏やかな気持ちで午後のイベントの実家の家族を迎えられましたし、なんと外食に行っての息子は一度も癇癪を起こさず自分で昼食を食べて始終ご機嫌に過ごせていました。

息子も疲れが残らずに進級式を過ごせたから、1年ぶりに会う親族にも対応できる余力があったのでしょう(普段、家族や園の先生以外には警戒してそわそわする息子です)。

この心の余白こそが、私がこの1年、息子と一緒に転びながら手に入れた一番の宝物です。


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