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台湾 公立小学校(現地校) のリアル 「えっ、学校に枕を持っていくの?!」   

子どもたちから学校の話を聞くたびに、「えっ、本当?」と思うことがよくあります。持ち物や給食事情や制服代など、通学しているからこそわかる台湾小学校のリアルをまとめました。


1. 服装・持ち物編:制服の値段と持ち物事情

台湾では公立小学校でも制服があるのが一般的です。曜日ごとに「制服の日」「体操服の日」「私服の日」が決まっていて、月・木は制服、火・金は体操服、水は私服OKといったスケジュールの学校も多いようです。

価格の目安としては、ちろん学校やブランドによって差はありますが、台湾の制服は上下そろえて1万円程度、体操服は5000円くらいが相場のようです。成長期の子どもは毎年のようにサイズアウトするため、買い替えが必要になる場面も出てきます。

小物にも台湾らしさが出ています。靴下は自由で、キャラクターものやカラフルで可愛いデザインを履いている子が多く、日本のような白や紺ソックス指定はあまり見られません。上靴(上履き)も自由ですが、日本より割高で種類も少ないため、台湾で買うより日本で買ったほうがコスパが良いと思います。

鞄は日本のランドセルのような指定品はなく自由で、リュックタイプが主流です。中でも「タイガーファミリー」というブランドのリュックは台湾の小学生の定番として人気があります。
香港発の子ども用バッグブランドで、人気の理由は軽さと背負いやすさと可愛らしさ。重量は1kg前後と日本のランドセル(1.2〜1.5kgほど)よりも軽く作られていて、子どもの体への負担の少なさにこだわっているそうです。底板が自立するタイプ、反射材つきのもの、キャラクターデザインも多く、可愛らしく且つ機能性重視なリュックです。

腕時計をつけている子どもが多いです。カシオなどのデジタル腕時計も人気ですが、スマートウォッチをつけている子どもの多さに驚きます。Apple Watchは少数派で、「マイファーストウォッチ(myFirst)」のような子ども向けブランドを使っていることが多いです。単なる時計ではなく、GPSで居場所がわかったり、通話・カメラ機能がついていたりする、いわゆる子ども向けスマートウォッチとしての側面が強く、共働き家庭が多い台湾ならではの「見守りツール」としての需要も高いようです。時間の感覚を身につける最初の一本として、また安全対策としても選ばれています。

サングラスをかけて登校する子がいたり、髪型も髪飾りOKでリボンやヘアクリップでおしゃれを楽しむ子が多かったりと、全体的に「規則はあるけれど個性も認められている」印象です。

2. 通学スタイル編:朝ごはんは歩きながら

台湾の朝は忙しく、多くの子どもが朝ごはんを食べながら登校します。屋台や朝食店で買ったサンドイッチやおにぎりを片手に、歩いたり車の中で食べたりする光景は台湾ならではです。

そもそも台湾には「早餐店(朝食屋さん)」と呼ばれる朝食専門店が街のいたるところにあり、家で朝ごはんを作らず外食で済ませるのがごく普通の文化です。豆乳スープの鹹豆漿や台湾式卵焼きの蛋餅、サンドイッチなど選択肢も豊富で、共働き世帯が多い台湾では、朝は各自お店で買って食べるスタイルがすっかり定着しています。子どもたちも小さい頃から早餐店で朝ごはんを買って登校するのが日常のようです。

送迎スタイルも特徴的です。徒歩通学の子もいますが、車やバイクの二人・三人乗りで送ってもらう子も多く見られます。共働き家庭が多いこともあり、送迎を担当しているのは祖父母というケースが多いです。おじいちゃん・おばあちゃんが孫を送り届ける姿は、台湾の日常風景のひとつです。

登校時間はだいたい7時半から8時までの間で、この時間帯になると校門に守衛さんや先生方が立ち、登校してくる子どもたち一人ひとりに挨拶をしながら迎え入れてくれます。「早安(ザオ)」の声が飛び交う校門前の光景は、台湾の学校らしく温かい気持ちになります。

3. 給食編:ステンレス弁当箱と台湾料理

台湾の小学校では、給食を選ぶかお弁当を持参するか選べる学校も多くあります。お弁当の場合、おじいちゃんやおばあちゃんが12時頃にお弁当を学校へ届けます。給食の場合、空のステンレス製の弁当箱を持参し、そこへご飯やおかずを入れてもらうスタイルです。

給食は台湾の家庭料理が中心で、ご飯・肉料理・野菜・フルーツとバランスがよさそうです。骨付きの鶏肉や豚肉が出ることもあり、我が家の子どもたちは最初は驚いたようですが、少しずつ慣れて来たようで、今では必要なら手を使って上手に骨を避けながら食べれるようになっています。

フルーツが出る日が多いことも台湾らしいです。リンゴは一つまるまる出ますので、子どもも先生も丸かじりします。ドラゴンフルーツは半分に切って出ますので、スプーンですくって食べます。スイカやオレンジなど様々なフルーツが出るようで、子どもたちは楽しみにしています。

持参するカトラリーは自由で、我が家はお箸・スプーン・フォークのセットを使っています。スパゲッティをスプーンで食べる子どもや、1本のお箸をおかずやフルーツに刺して食べる子もいて、日本人とはテーブルマナーの感覚が違うと感じる場面もあるようです。

ちなみにお菓子の持参がOKな学校もあり、お昼休みなどにポテトチップスやグミなどを食べています。日本より少しゆるやかな印象を受けます。

4. 授業・生活編:昼寝タイムがある

台湾ならではなのが昼休み後の「昼寝タイム」です。学年や学校によって差はあるものの、30分から1時間ほど眠る時間が設けられています。台湾では大人にも昼寝の習慣があり、その文化が子どもの頃から学校生活に組み込まれている形です。

机に伏せて眠るのが一般的なようですが、我が家の子どもの学校はタオルケットや小さな枕を持参して、教室の床に寝転ぶこともOKです。台湾の教室は日本と比べて広めに作られていることが多く、ゴロンと横になれるスペースがあるのです。日本では休み時間に外で遊ぶのが定番ですが、台湾ではしっかり体を休める時間が確保されているのが印象的です。

5. 保護者とのやり取り編:先生ともLINE

台湾の学校生活で日本と大きく違うのが、連絡手段です。台湾でも日本と同じくLINEが主流のコミュニケーションツールで、先生と保護者がLINEでやり取りするのが当たり前になっています。クラスごとの先生・保護者LINEグループが作られ、以下のような内容がやり取りされます。

  • 先生からの日々の連絡事項(連絡帳ノートは別にある)

  • 提出物・未提出物のフォロー(出席番号で管理されることが多い。「出席番号5番、17番、35番は英作文プリント未提出です。明日中に提出しない場合、評価0点とします」など!)

  • 試験範囲の共有(試験後の平均点や解説など)

日本では連絡帳やプリントが中心なのに対し、台湾ではデジタルでスピーディーにやり取りされる印象です。忙しい共働き家庭が多い台湾らしい合理的な仕組みともいえるでしょう。

6. 校外学習と犬たち

台湾の小学校は校外学習の機会が多いのも特徴です。内容はクラスによって異なり、生徒達が話し合って決めるようです。映画館に行く校外学習があるなど、日本ではあまり見かけない自由度の高さが感じられます。

そしてもうひとつ台湾らしいのが、犬を学校に連れてくる文化です。先生も生徒も愛犬を連れて登校することがあり、教室の中に犬がいるのが自然な光景になっている学校もあります。ペットに対する距離感の近さも、台湾ならではのおおらかさかもしれません。

背景には、台湾で古くから進められている動物愛護の教育があると思われます。保護された野良犬を学校で引き取って「校犬」として飼育するプロジェクトもあるようです。命の大切さを自然に学べる環境が、学校づくりの中にしっかり組み込まれているのです。

まとめ

教室に犬、床に寝転ぶ昼寝タイム、先生とのLINEでのやり取りなど、台湾の小学校には日本の常識を軽やかに飛び越えてくる文化がたくさん詰まっています。正直、最初は「え、そうなの!?」と驚かされることの連続でした。

でも、そんな異文化のど真ん中で、子どもたちは戸惑うどころか毎日楽しそうに学校へ通っています。骨付きのお肉が給食に出ても、床に寝転んで昼寝をしても、それが「文化」だと受け止めてすくすく育っていく姿を見ていると、なんだか誇らしく思います。台湾旅行や移住を考えている方、国際結婚で子育てをしている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

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