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“A LOT OF” 不可解

アメリカに居る時分、「沢山の」を表現するとき、“a lot of” を多用するので笑われたことがあった。

心外ではあったが、日本にいて「いっぱい、いっぱい」と多用する外国人がいれば、やはり可愛くも可笑しいだろうなと、今にして思う。

ここで弁解させて欲しいのだが、なぜ“a lot of”を多用していたかというと、その次に来る名詞が「可算名詞」か「不可算名詞」かを考える必要のない魔法の言葉だったからだ。

◾️ 可算名詞と不可算名詞

可算名詞なら“many”、不可算名詞なら“much”を付けるのは中学くらいで習うのだと思うが、その可算・不可算の区別が瞬時に出来ていないような気がして、つい魔法の言葉に走ってしまうのだ。

理由を話すと同情してくれるが、そんなこと気にしなければいいのにとも言われる。
けれども、文法の減点を気にし続けたビクビク感は、何年経ってもシッポのように残っているのだ。

ネイティブは気にするなというけれど、breadはどうしたって1個2個と数えるし、furnitureを1個2個と数えずに、どうやって部屋のレイアウトを考えるんだ、と本気で思う。
日本人として英語流〈可算・不可算〉の訳のわからない例は、まだまだある。

◾️ どうしても付いていけない

“Time is money.” などと言うが、timeが可算で、moneyが不可算というのは、世の中の常識に敢えて逆らおうとしているようにも思える。

これを複数形にすると “Many times are much money.” となるわけだが、これはもう、言葉の意味より先に、言葉そのものが欺瞞にみちている、と思う。いくら稼いでも、それが数量の差ではなく、程度の差に過ぎないのだとすると、金の亡者で溢れかえるだろう。

海外生活には、とりわけアメリカでの生活には、向いていなかったのかなどと、この言語感覚を省みて思うのである。

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