琥珀色の伝え方。
いつもご一読いただき、ありがとうございます。
麦寿(ばくじゅ)です。
私はトラックで配送の仕事をしています。
商品を積み込み、お客様の所へお届けするのが主な仕事ですが、
受領書や伝票の整理、在庫の管理など、これも大事な仕事の1つです。
私の会社は身内経営に、少し毛が生えたくらいの小規模会社ですので、当然事務所も小さいです。
「お疲れ様です!」
営業の若い後輩2人が、
少しくたびれた様子で、出張先から帰ってきました。
そのうちの1人は話をするのがとても大好きで、話し始めると、止まりません。
みんな聞き役に回った感じで、
あーだの、こーだの、
狭い部屋で、出張先の土産話を中心に、花が咲きます🌸
私も話しの腰を折らない程度に参加。
30分くらいは話したでしょうか、
そろそろ、一日の疲れと、「長い」話の疲れが重なり、
ピークを迎えた頃、
自然と無言の空気に変わります。
そうこうしている間に、私の雑務も終わったので、帰宅することにします。
後輩の2人はまだ見積書の作成など、
仕事が残っている様子でした。
「お先!」
「お疲れ様でした!」
私は今、すべてを整え、
クラスを傾けているところです。
「今日はいろんな話を聞かせてもらったなぁ」
「私もたくさんしゃべったし」
琥珀色を通しながら一日を振り返ります。
と、グラスを置いた向こうに一枚の写真があります。
片付けようと思いながら、ずっと無造作に置いてあった、
長女が2歳前の頃の写真です。
「懐かしいなぁ…こんな頃もあったなぁ……」
「痛いよぉ〜」
転んだ娘がグラスの中で泣いています。
「痛い痛いの飛んでいけ〜!」
痛い。好き。嫌い。かゆい。美味しい…
ほぼ片言の文字。
それだけで、じゅうぶんに伝わる言葉。
グラスの中で、どんどん成長してゆく娘の姿…
温かい雫で水面に広がる波紋…
琥珀色は黙ったまま。
主張はしてきません。
ただそこにいるだけ。
感じ取るのは私です。
「先生、恐れ入りました」
琥珀色は、
また大切なことを教えてくれました。
相手の気持ちは言葉からじゃなく、
私自身が感じ取るもの。
余計な言葉など、
最初から必要ないのかもしれない…
グラスを掲げ、
拝むようにしていただく私。
ありがとう。
(AI加工画像を使用しています)
『追記』
素晴らしいクリエイター様のマガジン記事に選んでいただきました✨️
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