共鳴。
いつもありがとうございます。
麦寿(ばくじゅ)です。
益々暑さが厳しさを増し、夏真っ盛りになってきましたね💦
私の住む所では梅雨明け以降、雨が一滴も降ってなく、農作物などへの影響が心配なところです。
仕事はトラックドライバーですが、この時期になると、お客様の工場などでも熱中症になり、救急搬送される方をお見かけします。
最近の暑さは油断をすると、命にもかかわるので、こまめな水分や塩分補給など、じゅうぶんな注意が必要だと思います。
皆様、無理をなさらず、どうぞご自愛くださいね。
さて、今日も晴天、うだるような暑さの中、ご注文の商品をトラックに積み終え、
滴り落ちる汗をタオルで拭い、
塩分チャージのタブレットを口に放り込み、水筒のお茶をゴクゴクし、エンジンをかけ、クーラーを最強にして、
お客様の所へ出発です。
フロントガラスの向こうは夏色に煌めき、暑さが目からも焼き付いてきます。
いつもの時間に、いつもの道を通るので、混み具合もやはり、いつも通り。
ここからは、ゆっくりと時が流れる渋滞区間です。
そんな穏やかな雰囲気に心が緩み、私は思わず屁が出てしまったので、
窓を全開にしてじゅうぶんに換気をすることにします。
するとラジオから夏っぽくて懐かしい、サザンオールスターズの、
「勝手にシンドバッド」が流れてきました♪
好きな曲なので少しだけ音量を上げます。
すると、
ん?…
渋滞で埋もれる車列の、
静かな風景の中に、
揺れるものを感じました。
その動きのほうに目をやると、
あ?…
隣の車の中の男性が、運転席で、曲に合わせて踊っているのです。
私はトラックなので普通車よりも視線が高く、見下ろすような形となり、
彼の姿は丸見えに。
しかし彼から私は見えていないのです。
そして、曲がサビに入るころ、
彼はそれと同時にシャツを脱ぎ捨て、
裸になってしまいました。
な、なんて熱い人なんだろうか!
それより、ちょっと待てよ…
私はさっき屁が出たから窓を全開にしているけれど、彼の車はクーラーが壊れているのか、この暑さの中、何故だか窓を全開に!
しかも不思議なことに、その車からは音楽が聞こえてこないのです。
え?…
私の車の音楽に合わせて踊っている??
ちょっと気になったので、ラジオの音量を少し下げて確認してみることに。
するとやはり、彼の車からはまったく音楽は流れていない様子です。
そして今、音量を下げた途端、面白いようにその裸の彼の動きがさっきより小さくなりました。
すぐに元の音量に戻してあげると、さっきのキレのある軽快な動きに戻り、とてもリズムカルです♪
「なるほど!面白い!このボリュームのつまみ一つで彼の動きをコントロールできるのか😁」
操り人形を操る人形遣いのように、
これを繰り返し楽しんでみようかと、
よほど思ったのですが、
それは、
止めておきました。
そこまで関わりたいわけではないのです。
そもそも今日が初めて。
初対面の彼を、
もてあそぶわけにはいきません。
「まっいいか、この曲が終わるまで渋滞を楽しんでいるノリノリの彼の、好きにさせてあげよう♪」
サビの部分では、ハンドルをドラム太鼓のようにリズムカルに叩き、時にシャウトしながら、裸で気持ち良さそうに踊っています♪
少し汗ばんできている様子もうかがえました💦
渋滞で静まる風景の中、
彼のその姿はひときわ輝いています✨️
そんなノリノリの彼の姿を見ていると、なんだか私も胸が弾み始め♪
しだいに居ても立ってもいられなくなり、
じっとしていることが逆に気持ち悪くなってきたので、
彼の動きに合わせて、首を回すフリをし、少しだけ、ほんの一瞬だけ、
首を上下させ踊ってしまいました♪
無意識に太ももを手の平で叩き、リズムも取っています♪ッ♪ッ
彼とバッチリ「共鳴」しているのです✨️
私はいつしか、幸せのようなものを感じ始めていました。
「こんなところでまさか、初対面の彼と一つになってしまうとは… 急展開だ✨️」
しかし裸にはなりません。
そんな楽しいひとときも間もなく終わり、
次はaikoの夏らしい「花火」が流れ始めました♪
すると、
あらっ💦 嘘ーぉっ!💦
男性は途端に全開だった窓をすき間なくピシャリ!
全閉してしまいました。
どうやらaikoにはまるで興味が無かったみたいです💧
えっ💦もう終わりなの?💦
あんなに楽しそうにしてたのに💦
これからだったんじゃないの?…
ねぇ?
ねぇねぇ…
いきなりピシャリと窓を閉められた私は、
状況をすぐには飲み込めず、
ただただその姿を見つめていました。
彼はさっさと脱ぎ捨てたシャツをかぶり、歌う前の体に戻ると、
私とは反対側の窓を全開にして、
プカーっ
タバコを吸い始めました。
私側の窓をすき間なく閉め、
反対側の窓を全開にした彼。
あー、終わったんだな…
あんなに楽しかった彼とのひととき…
あの一曲だけだったのか…
とても短かったけど、
これも一夏の思い出に変わるんだな…
でも良かった✨️
私は楽しかった♪
きっと彼も楽しかったに違いない♪
後悔なんてしていない
やっぱり、あの時、
裸にならなくて良かったかもしれない
こんなところで、
こんな初めての経験をありがとう♥️
彼の車列は私よりも早く渋滞を抜け、
汗ばんだ背中を後にして、
行ってしまいました。
そしてすぐに私の車列も渋滞を抜け、
さっき出た屁の換気もじゅうぶんなので、窓をピシャリと閉め再出発です✨️
さてと頑張るか!
私は今すべてを整え、
いつもの場所に座り、
グラスを傾けるところです。
すると中学生の長女が、スマホを大きめの音量にして好きな音楽を流し始めました。
「もう少し音量下げれる?」
いつもならそう言っているところですが、
今日は黙っておこうと思いました。
琥珀色を傾けながら、
静かに聴いていると、
ん?
意外といい曲じゃないか♪
気がつけば、
「もう少し音量上げてみて♪」
笑いながら見つめる長女の視線。
私のほうがノリノリでした🤣

最後までご覧いただきありがとうございました。
(AI加工画像を使用しています)
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