空気清浄機ごっこ【ぬいぐるみたちのやさしい物語】
ぬいぐるみたちは空気清浄機で遊ぶのが大好きです。
この日もいつものゲームが始まりました。
空気清浄機を所定の位置に置き、三メートル離れた床に赤いテープでスタートラインを作ります。
「わたしからやるね」
シロクマが真剣な表情でスタートラインに立ちました。
大きく一呼吸するとシロクマは足をすりすりしながら、
少しずづ空気清浄機へ近づいていきます。
『スッ、スッ、スッ』
体を細かく左右に揺らして慎重に進んでいきます。
空気清浄機まであと少しというところで、突然「ゴォー」という唸るような音が空気清浄機から響きました。
「ざんねん……」
シロクマはしょんぼり。
ウサギが元気づけるように声をかけます。
「でも、かなりいい記録だよ!」
次はヒグマの番です。
「がんばるぞ」
そして、
『スッ、スッ、スッ』
しかし、すぐに
『ゴォー』
ヒグマは恥ずかしそうに「昨日、お風呂キャンセルしたの忘れてた」と言いました。
次はウサギの番です。
ウサギは「背中の方が自信ある」と言って後ろ向きに、
『スッ、スッ、スッ』
そして、すぐに
『ゴォー』
ウサギは恥ずかしそうに「さっきのおならかな」と言いました。
次はフクロウの番です。
フクロウはスタートラインについて目を閉じました。
エアコンから出る風向きが向かい風になった瞬間、
『タッ、タッ、タッ、タッ』
そして空気清浄機にお腹でタッチ!
ヒグマとシロクマとウサギは、
「すごい!フクロウの20連勝!!」
と言って盛り上がるのでした。


(※記事内のイラストはAIによって生成されたものを使用しています)
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