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「良性です」と言われても、不安は消えませんでした                  

~葉状腫瘍の発見から手術、そして今~


1.気のせいで終わらなかった

検査では「異常なし」と言われました。

まさか脇の下の違和感が、乳腺クリニックを受診するきっかけになるとは思ってもいませんでした。

今から6年ほど前のことです。

コロナワクチンの2回目を接種したあと、脇の下に違和感を覚えるようになりました。

当時は、

「リンパが腫れているだけかな」

くらいにしか思っていませんでした。

ところが、ある日うつ伏せになった時、胸の一部分にチクッとした痛みを感じたのです。

ぶつけた覚えもないし、そのうち治るだろう。

最初はそう思っていました。

でも、何度か同じ痛みを感じるうちに気になり始めました。

その夜、仰向けになって痛みのあった場所を触ってみると、

「あれ?」

何かある。

しこり……?

気のせいかもしれない。

そう思いながらも、何度触っても硬いものに触れる気がしました。

実は、祖母が乳がんでした。

だからこそ、

「もしかして……」

という考えが頭をよぎります。

考えすぎかもしれない。

でも、もしそうだったら。

気のせいだと思いたいのに、不安だけが少しずつ大きくなっていきました。

2.しこりより怖かったこと

そして次に悩んだのが、受診先です。

私の住む田舎には乳腺クリニックがありません。

どこへ行けばいいのか。

何科を受診すればいいのか。

今思えば、

しこりそのものよりも、

「どこへ相談すればいいのか分からないこと」

それが一番の不安だったかもしれません。

長女に相談すると、
「専門医がいるところがいいと思うよ」 と、乳腺クリニックを勧められました。

県内には次女が住んでいる地域に乳腺専門クリニックがありました。

診療時間や口コミを調べ、思い切ってネット予約。

予約サイトには症状を書き込める欄もあり、不安でいっぱいだった私には、その手軽さが少しだけ救いでした。

3.私より先に広がった話

長女には話していたので、夫にも話し、近くに住む義母にも事情を説明しました。

この時の私は、ただ家族に伝えただけのつもりでした。

ところが、思っていた以上に話は広がってしまったのです。

田舎では珍しいことではありません。

良くも悪くも人とのつながりが近いので、心配してくれる気持ちから話が伝わっていくことがあります。

田舎は人との距離が近い反面、プライベートとの境界が曖昧になることがあります。

あの時の私は、それを少し苦しく感じていました。

噂は、驚くほど早く広まります。

まだ何の病気かも分からない。

検査もこれから。

一番不安だったのは私自身なのに、知らないところで話が広がっていることに戸惑いました。

実母に伝わらなくて良かったです。

母は幼い頃に父を亡くし、兄も若くして亡くしています。

さらに祖母も亡くなったばかりでした。

だからこそ、結果が出るまでは心配をかけたくなかったのです。

4.何度見ても脂肪です

気になり始めると、次から次へと気になることが出てきます。

やっぱり…脇の下のリンパも腫れているような気がする。

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