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シリアスな佐藤二朗の演技が光る「爆弾」(2025)と「名無し」(2026)の違い。

去年劇場で観て一番好きだったのが「爆弾」。いつもはコミカルな演技で人気の佐藤二朗がシリアスな役(コミカルさはある)で演技力の懐の深さを見せつけてくれた。ストーリーもかなり練られていて観ていて唸るシーンも多々あり取り調べ室で進行するのがメインとは思えないラストまで一気に魅せてくれた作品だった。もちろん共演者たちも懐かしい俳優と今人気の俳優たちがそれぞれの個性を発揮していて隙がない。

その余韻がまだ残る頃に発表された「名無し」。原作はコミックで佐藤二朗原作の作品らしい(未見)。予告は見えない凶器を振り回して一般市民をなぎ倒す今回も「爆弾」以上のシリアスさを思わせるシーンだった。

何でもかなり前から佐藤二朗が映画化を望んでいてやっと念願が叶ったという。
そうまで言われたら「爆弾」の完成度もあり期待しないわけにもいかない。このままいっときの松田龍平みたいにサイコパスの役ばかりやることにならなければいいけど、とにかく劇場へ行こうと思った。
調べてみると公開している劇場が1館しかなく、かなりマイナー扱い。ちょっと意外だった。しかも2週間で2回/日に減少。これは急いで行かないと終わってしまう。取り急ぎ劇場に行ってみたが。。。

結論から言うとかなり期待外れだった。もちろん個人的な意見です。私には合わなかった。
なるべくネタバレしないように期待外れの要点を挙げてみると
(1) 主人公の右手の能力が結局よくわからない
(2) 何キッカケで人を殺し始めたのか結局動機がわからない
(3) 結局のところ各出演者の立ち位置含めて全編説明不足で作品に置き去りにされた気持ちになった


深読みして楽しんでいる方もいるとは思いますが自分には主人公のやっていることが現実を飛躍しすぎていて共感できないのが全てだと感じました。深読みしないと楽しめない作品は好みではありません(比喩になってるとか。
上映時間80分くらいなので10分説明シーン入れられたと思う。色々なものが演技も含めて空回りしてるような。スプラッターなシーンが見たい人には良いかもしれないけど途中眠気も襲ってきて正直観ていて辛かったです。私はグロ耐性はあるほうですがそういうのが苦手な人にもキツいシーンはあるので注意です。

本作に関係ないけど映画開始前に流れた邦画の予告編が5本くらい全部サスペンスホラーだったのもちょっと(そんなに公開予定作品があるのにビックリですが。
何か全部同じような作品に見えたし、夏ということもあるかもしれないけどサイコな作品ならコケない神話でもあるのかな?
そんなわけで少しは始まる前の印象の悪さ(他映画の予告編で食傷気味にされた)も相まって今回はシンドい鑑賞になりました。かなり賛否が分かれる作品だと思います。深読み考察が好きな方やとにかくスプラッターシーンが見たい人には良い作品かな。「爆弾」を期待していく人は時期的に私のように多いと思いますけど「爆弾」が万人受けする作品なのに対して「名無し」はかなり尖ってる作品でした。佐藤二朗以外の共演者の演技も空回りしているように感じたし気持ちが乗ってないせいか作品に置いていかれる感が半端なかったかな。

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