プリ帳の魔力は最強!
夕食後、姉が「これ見てよ」とあるものを差し出した。
それは、姉の高校時代の“プリ帳”だった。
母が実家から発掘したらしい。
姉と2人で、思わず声をあげる。
「うゎー!懐かしい!」
「フレームダッサ、笑。」
「でもさ、種類もそんなになかったよね」
「お姉ちゃんのキメ顔ウケるんだけど」
「いやー、笑。ブスだわ」
そんなことをやいやい言いながら、プリ帳をめくっていく。
そのときだった。
「何これ!カールスモーキー石井のフレームがある!」
カールスモーキー石井さん本人と、その名前が書かれたフレームの中に、姉が写っているプリがあったのだ。
「えぇ!なんだろこれ!米米CLUBが流行ってたから?」
「待って!わたしもいる!同じフレームで撮ってる、笑!。他の人もある。これで4枚目だよ」
「じゃあきっと流行ってたやつだね、笑。おもしろすぎ」
実際、1990年代にはメンバーとツーショットできる限定のコラボ機があったという。今見るとなんだかシュールだ。
話は変わるが、
姉は当時、いわゆるギャルという感じではなくて、前髪が短くて、少し尖った髪型をしていた。
当時、Zipperを愛読していた影響かもしれない。
「これさ、今思うと普通に綺麗めな髪型してたらモテたんじゃない?」
「いやほんとそれよ、なんであれ選んでたんだろ、笑」
そんな話をしながら、またページをめくる。
姉の髪型の変化や、当時の空気感。
一枚一枚に時代が詰まっていて、見ているだけで笑いがこみあげてくる。
というか、気づいたらお腹を抱えて笑っていた。
「いやー、笑いって最高すぎん?」
「だねー」
「笑いがあるから人って生きていけると思うんよ」
「そうだと思う。とりまプリ最高やわ」
くだらないことで笑って、
でもその時間がやけに楽しくて、愛おしかった。
プリ帳の魔力は最強。
というか、姉のプリクラの量は伊達じゃなかった…笑。計2冊。どんだけ撮ったのよ。
でも、あの頃の自分たちがこうして残っているから、今、同じことでこんなに笑えるのかもしれない。
時間は過ぎていくけれど、こういう形で残っているのも、悪くないなと思った。
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