94歳、まだ前に進む人
義父は93歳。来週には94歳になります。
今年1月に難病と診断され、現在は在宅で週3回のリハビリを続けています。退院直後、リハビリのない期間には一時的に寝たきりのような状態になりました。
デイケアも勧めましたが、かたくなに拒否。代わりに週2回のシャワー浴を取り入れながら生活しています。
退院当初は、ベッドからリビングまで支えながら歩いていましたが、1人では動けない。そこで全てを車いすに切り替えました。それがきっかけでリハビリへの意欲が上がり、トイレまで行けるように。ただ、転倒も時々あり、生傷が絶えませんでした。
「自分でやりたい」という気持ちは強い。でも、体のバランスや両手の麻痺で思うように力が入らない。できない自分にイライラすることもあります。
それでも、できることは自分でやる。できないことは受け入れる。
夜はしっかり休めるようにするためにオムツにして、ベッドは低く、車いすは少し離れた場所に。それでも滑り落ちることはありますが、以前より頻度は減り、リハビリの効果も感じています。
毎日の中で「これだけはやりたい」ということは、自分でこなしている様子です。
今日からリハビリの先生が男性に変わりました。終わったあと、義父がじっと自分の手を見つめていました。
「どうしたの?」と聞くと、
「結構しんどいな……」とぽつり。
なんでもないことがハードで
ぐー・ちょき・ぱーがうまくできないこともあったようです。
それでも私は、
「リハビリは頑張らないと。筋肉はすぐに落ちますからね」
と声をかけます。うなずいていました。
本当は「休んでもいいよ」と言いたい気持ちもある。でも、この年齢と病気を考えると、気を抜けば寝たきりに近づいてしまう。
だからこそ、前に進むしかない。
94歳を迎えようとしている義父の姿には、毎日のように驚かされます。
できないことが増えても、やろうとする力は失っていない。
その強さを、私はそばで見続けています。
