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「コーチの指導力をAIでスケールさせる」という発想から、業務が変わった話

— 野球アカデミー向けデジタル育成プラットフォーム開発事例より

■ AIをどこに使うか、という問いから始まった

「AIを使って何かやりたい」という相談は最近非常に多いですが、うまくいくプロジェクトとそうでないプロジェクトには明確な違いがあります。

うまくいくのは、「誰のどんな負担を減らすか」が最初から明確なケースです。

今回ご紹介するのは、野球アカデミーの育成現場にAIを導入したプロジェクトです。スポーツという一見ニッチな領域ですが、解決した課題の構造は、教育・研修・スクール・人材育成など、あらゆる「人が人を育てる現場」に共通しています。

■ 現場が抱えていた本当の課題

クライアントのコーチが抱えていた課題はシンプルでした。

毎回同じ説明を繰り返している。練習動画を撮っても活用しきれていない。選手ごとの進捗を把握しきれない。そして何より、「コーチが1人でできる指導には物理的な限界がある」という問題です。

これはスポーツだけの話ではありません。社内研修、塾・予備校、資格スクール、新人教育——どの現場でも同じ構造の課題が起きています。

■ AIをどう組み込んだか

私たちが設計したのは3つの仕組みです。

① 動画 × AI課題分析(Google Vertex AI)
選手がアップロードした練習動画をAIが自動解析し、フォームの改善点をテキストで提案します。コーチが全員分の動画を見て手動でコメントする必要がなくなりました。

② ポイント制による継続動機づけ
課題を達成するとポイントが付与される仕組みを導入。「やらされる練習」から「自分で取り組む練習」へ。これはゲーミフィケーションの設計です。

③ コーチの指導をコンテンツ化
練習ドリル動画をプラットフォームにアップロードし、選手がいつでも参照できる環境を構築。コーチの知識が属人的なものから、組織の資産になりました。

【技術スタック】

Google Vertex AI / NestJS / MySQL / 動画解析AI / ゲーミフィケーション設計

■ 新規事業担当者へ伝えたいこと

このプロジェクトで私たちが学んだのは、AIは「どこに人間の限界があるか」を先に特定してから設計するということです。

「AIを入れたい」という出発点では、たいていうまくいきません。「このコーチの説明負担を減らしたい」「この動画レビューを自動化したい」という具体的な業務課題から逆算したとき、初めてAIが正しく機能します。

業種は関係ありません。人が人を育てる現場、繰り返し発生する確認作業、属人的なナレッジ——これらはすべてAIが力を発揮できる領域です。

もし「うちの業務でもAIを使えるか試したい」という段階にある方は、ぜひ一度話しましょう。提案ではなく、まず課題を聞かせてください。

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弊社は、ネパールに海外開発拠点を持ち、生成AI・モバイルアプリ・システム開発を中心に事業を展開しています。スタートアップから大手企業・自治体まで、企画から開発・運用まで一貫してご支援します。

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