「私にも出来るかも」補充裁判員
20**年のことですが、「裁判員制度」の補充裁判員を務めました。
このことについて書いておきたいと思っていたのですが、
いつもの後回し癖で今となりました。
でも、なぜ書くことを諦めなかったのか…
それは今でも「やって良かった」と思っているから。
そして、私が選任手続きに呼ばれた時、
不安でいっぱいでどうしたらいいか悩んでいた時、
見つけたブログ(あの頃は体験談の記事が本当に少なかった)に助けられたから。
私の経験もいつか誰かのお役に立てたら、
そんな気持ちでここに記そうと思います。
Ⅰ.裁判員候補者~選任手続き
1.裁判員の候補者になった
毎年11月になると、翌年の裁判員候補者名簿に載ると封書が届きます。

あくまでも名簿に登録されただけ、
名簿に登録されただけでは裁判員になるわけではないので、
焦る必要はない!
ですが、当時の私は何が何だかわからず焦りました!
裁判員経験者のあるあるですが、
まず「私、何かやったのかな?」
でもよく考えるといきなり最高裁判所から通知がくることはない、
そして封書の右下に小さく「裁判員制度」て書いてある!
「もうびっくりさせないでよ」となります。
それでも不安な気持ちは拭えず…
ここで大事なことをひとつ。
「裁判員候補者名簿に登録されたことは公にしないでください」
と書いてあります。
でも、この「公にする」とは、インターネット等で公表するなど、不特定多数の人が知ることのできる状態にすることなので、家族や上司に話すことは問題ありません。
ここで私は近しい人に話しました!
すると中には「そう言えば私も(僕も)名簿に載ったことあったよ、
でもその後何もなかったけどね」という人もいました。
そこでちょっと不安が和らぎました。
2.選任手続きに呼ばれた
名簿に載った翌年の夏、ポストに不在票。
差出人が〇〇地方裁判所。
また、まずは「私、何かやったのかな?」と思いましたが、
そう言えば、昨年に裁判員候補者の名簿に載ったと通知が来ていたっけ。
その時までそのことをすっかり忘れていたんです。
そこで頭の中は真っ白、裁判員になるかもという現実が突然目の前に突き付けられた感じです。
そこで一応、辞退出来る理由を何度も読んでみましたが、
私には該当する項目がない。
とりあえず選任手続きに行かなければならない。
どうしたらいいんだろう。
そんな不安な気持ちがMaxに。
その頃、私は派遣社員として勤めていたのですが、
選任手続きの前月に幸か不幸か契約満了。
とりあえず、次の仕事を探すにあたって派遣会社には報告。
派遣会社の担当者曰く、これまで候補になった方はいましたが、
選任手続きに呼ばれた人は初めてと。
でも、それで仕事の紹介等で不利になる可能性はなさそう。
私の頭の中ではとりあえず、選任手続きに行ったとしても、
次の仕事が始まったばかりだったら、
それを理由に辞退出来るかもという微かな望みが。
(結果、それまでに次の仕事は決まらなかったのですが)
そうです。私はやりたくなかったんです。
たまに興味津々でやってみたいと言う方がいるけれど、私は絶対にやりたくなかった。
選任手続きまでの間、ネットで経験者の声を死ぬほど検索。
でも、あまり出てこない中3、4人だったか見つけました。
そこに共通していたのが、皆さん「やって良かった」「良い経験になった」という感想。
そう思うから記事を書いているということもあるかもしれませんが、
私が救われたのはこの体験談だったんです。
かなり不安な気持ちが薄れ、なんとなく「私にも出来るかも」という気持ちが芽生えました。

そして、当日。
想像通り、補充裁判員に選ばれました!
この想像通りというのも、裁判員経験者のあるある。
なんとなく、「私選ばれちゃうかも、しかも私のことだから補充で」
そう思った通りになったのです。
そうは思っても、そのあとは完全に思考停止、
言われるがまま、別室にて説明を聞いたり、宣誓したり、
評議室や法廷なども一通り見学してその日は終了。
そしてこの日、気持ちの上で大きな救いが!
午前中に選任手続きを終え、とりあえずランチをするために裁判所の食堂へ。
そこで同じ補充裁判員の方と遭遇し、ご一緒することに。
その方は仕事の現役を引退された方で、とても穏やかに話される方。
ランチをして最後に言って下さった言葉が、
「一緒に楽しみましょう」
楽しむというのは不謹慎かもしれませんが、
この言葉が私の不安な気持ちをどれだけ軽くしてくれたことか。
そうです、ひとりではないし、仲間がいる。
この言葉がなかったら、私はあんな風に裁判員を務めることが出来なかったかも。
今も感謝でいっぱいです。
もうお会いすることはないけれど、あの時のことは忘れません。
