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不用品を「捨てない」という選択肢 ジモティー・メルカリを使ってわかったこと

引っ越しを前にして、家の中を見渡したとき、「これ、どうしよう」と思うものの多さに驚いた。

捨てればいい。でも、まだ使えるものをゴミにするのはもったいない。かといって、フリマアプリに出品して梱包して発送して、という作業をする気力がそこまであるか、というと正直自信がない。

そんなとき使い始めたのがジモティーだ。
メルカリは以前から利用していた。気づけば2つを使い分けながら、不用品を手放し、ときには思わぬものをもらい、お金まで受け取ったこともある。今回はそのリアルな体験をまとめてみた。

最初の取引はジモティーで「もらう」側から始まった

ジモティーを使い始めたきっかけは、出品ではなく受け取りだった。

子どもが幼稚園に通っていた頃、制服や体操服を無料で譲ってくださる方の投稿を見つけた。体操服やワイシャツの洗い替え用が欲しかったので、「まだありますか?」とコメントを送ると、快く承諾してもらえた。取引場所と日時を決めて、当日に手渡し。

無料でいただいた上に、点数も思っていたより多く、大変助かった。手ぶらで受け取るのは申し訳なかったので、お菓子と食器用洗剤を包んでお礼に持参した。

制服は今まで使っていたものがあるし、使う機会もないなぁと思っていたが、意外にもこの制服が実際に役立ったのは、取引後すぐのことだ。身内のお葬式があり、制服を翌日にも着なければならない場面があった。サブの制服があったおかげで、お線香のにおいが残ったまま着せるという心配をしなくて済んだ。

「無料だから」と最初は気軽に問い合わせたが、いざ使ってみると、思った以上に生活の中で助けられた。

ジモティーは「手放す」のに向いている

その後、引っ越しを機にさまざまな不用品の処分にジモティーを活用するようになった。

ジモティーで出品するときの気持ちは、メルカリとは少し違う。捨てるのはもったいない、でも誰かに使ってもらえるならそれでいい、という感覚だ。だから、ゼロ円出品や低価格設定にすることにほとんど抵抗がない。

むしろ、自治体の粗大ごみとして処分しようとすると費用がかかるものを、タダで引き取ってもらえるのは大助かりだ。こちらはお金をかけずに処分でき、相手はタダで手に入る。どちらも得をするWin-Winの関係が成立する。

炊飯器をゼロ円で出品したときのことが印象に残っている。投稿する際に「子どもがいるので、よろしければお菓子のお礼をいただけると嬉しいです」とひと言添えてみた。するとやってきた方が、お子さんのお下がりの服をたくさん、さらにパズルやおままごとキッチンまで持ってきてくれた。炊飯器ひとつが、予想をはるかに超えたお返しになって戻ってきた。

こういう「おまけのやりとり」が生まれるのも、ジモティーならではの面白さだと思う。

エアコンは強気の価格設定でいい

引っ越しにあたって、エアコンの処分が一番の悩みだった。

家電量販店での下取りや、自治体でのリサイクル回収など選択肢はあるが、出費なく手放せるならそれに越したことはない。そこで「取り外し込み・ゼロ円で引き取ってほしい」という内容で投稿してみた。

すると、たった数日で130件ほどのコメントが届いた。

驚いたのはその内容だ。問い合わせの2割ほどが「お金を払いますので譲ってください」という申し出だった。エアコンを無料で手放すつもりが、結果的に5,000円で引き取ってもらうことになった。

この経験からわかったのは、エアコンは古い機種であっても需要が高く、1万円程度の強気な価格設定でも十分に引き取り手が見つかる可能性があるということだ。処分に困っているとつい安くしがちだが、むしろ値段をつけるくらいの感覚でいいかもしれない。

重いものを取引するときは「業者アカウント」がいい

ジモティーを使ううちに、取引相手の選び方も学んだ。

エアコンや洗濯機のような重量物は、業者と思われるアカウントと取引をするようにしている。理由は、あるソファベッドの取引で痛い目を見たからだ。

連絡をくれた方がやってきたのだが、おじいさん、その娘さん、さらにそのまたお子さんという三世代での来訪だった。引き取り側が複数でも、体力的に難しい組み合わせで、車まで運ぶのに結局こちらも手を貸すことになり、かなりの手間がかかった。

それ以来、大型家電や家具の出品には「搬出できる方」という条件をつけ、業者っぽいアカウントを優先するようにした。慣れた業者であれば、手際よく運び出してくれて、こちらの負担がほとんどない。

取引相手を選ぶ基準は「値段」だけではない、とこのときに学んだ。

ディズニーグッズは「好きな人」に渡したい

ジモティを使っていると、「誰に渡すか」を考えるようになる場面もある。

ディズニーのグラスやブランケットを手放すとき、転売目的で購入されるのは避けたかった。そこで問い合わせのコメントの中から「ディズニーが大好きなんです!」と書いてくれた方を選んで譲った。

値段や利便性だけでなく、「使ってくれる人に渡したい」という気持ちが関わってくるのも、ジモティの面白いところだと思う。

メルカリはどう使っているか

正直に言うと、メルカリはあまり得意ではない。

手放したいけれど、そこそこの値段もついてほしい、と思っている商品を出品することが多い。でも欲を出して高め価格に設定すると、当然なかなか売れない。しかも送料込みにしないと売れにくいため、価格はどんどん高くなりがちだ。

売れないまま出品が続き、不用品が手元に残り続ける。値下げのタイミングを迷ううちに時間だけが過ぎる。そういう経験を繰り返している。

メルカリが向いているのは、ある程度の需要があるものを適正価格で手早く手放す場合だと思う。ブランド品、限定品、状態のいい衣類や本などは強い。ただ、処分を急いでいる場合には向かない。

2つを使い分けると、不用品整理がずいぶん楽になる

ジモティーとメルカリ、どちらが優れているという話ではない。目的に応じて使い分けるのが一番だ。

自分の中での基準をまとめるとこうなる。

「早く手放したい」「処分費を避けたい」「重量物や大型家電を動かしたい」→ ジモティー

「多少時間がかかってもいいので、値段がついてほしい」「比較的小さくて発送しやすいもの」→ メルカリ

この2つを持っておくだけで、不用品整理の選択肢がぐっと広がる。捨てる前に、まず「誰かに使ってもらえないか」と考えてみること。その一歩が、思わぬ出会いや、ちょっとした臨時収入につながることもある。

引っ越し前の自分に伝えるなら、「もっと早く使い始めておけばよかった」のひと言に尽きる。

最後まで読んでいただきありがとうございました。 「自分も試してみようかな」と思っていただけた方は、ぜひ「スキ」をいただけると励みになります。

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