見かけは落ち着いていても──東京都の物価、じわじわ“効いている”のはどこ?
「また物価が上がった」という声をよく耳にします。
それでも統計を見ると、「前月と横ばい」の言葉が並ぶ──
たしかに、2025年9月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)は、前月と比べてほぼ変わりませんでした。
一見すると、「ようやく落ち着いてきたのかな?」と感じるかもしれません。
でも、ここで一度立ち止まりたいのです。
その横ばいは、長く続いたインフレの先にある横ばいです。
上がり続けてきた価格が、ある水準で止まっている──
それは高止まりであり、生活者にとっての負担が解消されたわけではありません。
にもかかわらず、「物価は横ばい」「インフレは鈍化」という言葉だけが先行すると、現実とのズレがどんどん大きくなっていきます。
そして、その「横ばい」には、行政による電気代や水道代の補助、保育料の引き下げといった政策的な押し下げ要因が大きく効いています。
数字だけを見ると見落としがちな「価格の実感」と、その裏にある制度的な構造。
そして不動産の現場では、家賃や電気・ガスといったじわじわ効くコストが、確実に動き出しています。
「2.5%で横ばい…落ち着いた」は本当か?──でも基調はやや鈍化
今回の速報では、東京都区部のCPI(総合)は前年比+2.5%、前月比では▲0.1%(季節調整済)。
一見すると、「ほとんど変わっていない」という印象です。
でも、「生鮮食品とエネルギーを除いた指数(コアコアCPI)」を見ると、こちらも前年比+2.5%ではあるものの、前月比で▲0.3%とやや弱め。
つまり、「値上げラッシュが続く」状況ではないけれど、かといって急激に物価が下がっているわけでもない──
そんな微妙なバランスの上にある状態です。
家賃や通信、宿泊などじわじわ系の物価は動き出している
物価を押し上げている中で、注目したいのが「サービスの価格」。
たとえば──
ここから先は
この記事は noteマネー にピックアップされました
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!

