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タイ編 第1章 切ない異国の恋の始まり 

すべての運命が始まった日
彼との出会いが、私の本当の人生の始まりだった。

2006年私のこれからの日々を大きく動かすことになる。

当時の私は、自分の人生にこれからどんな出会いが待ち受けているか、何も知らなかった。


2006年お正月、母と一緒にのんびり過ごしたくて、暖かい風が吹くタイへと旅行に出かけた。お母さんと一緒だから、安心できる添乗員付きのツアーを選んだ。
寒い日本を飛び出して、飛行機を降りてたどり着いたのは、どこかくすんだ雰囲気が漂うドンムアン空港。
異国の熱気のなか、人混みをかき分けて進む私の目に、ある光景が飛び込んできた。
私の名前が書かれたプラカードを持って、そこに立っていた人。

背が高くて、微笑む顔が素敵な男性ガイドの彼だった。

タイに行ったことがなかった私が、頭の中で想像していたイメージが、一瞬で音を立てて崩れ去った。
彼の瞳は、信じられないくらいキラキラと輝いていた。



20年が経った今になっても、あのくすんだ空港の真ん中で彼と目が合った本当の始まりの瞬間を、私は今でもはっきりと覚えている。

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