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【家族との絶縁】優しかったRは、「怪物」になった。丨4歳のひまりと、果たせなかった動物園。丨機能不全家族丨毒親育ち丨アダルトチルドレン


こんにちは。こんばんは。
シスコ。です。

本日は、コメント欄でリクエストをいただいたTororiさんのリクエストにお応えして、
【家族との絶縁】についてお話したいと思います。

 Tororiさんの記事はいつも視点が鋭く、私自身もたくさん学ばせていただいています。
"運命は自分の力で切り開く"
トップページにあるこの言葉のしなやかさ通り、
素敵な発信をされているTororiさんのページはこちらです。

Tororiさん、リクエストありがとうございました🍀

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※登場人物の名前はすべて仮名であり、プライバシー保護のため一部の背景を再構成しています。

​私のきょうだい「R」


私は代々続く医者家系に生まれた。
6人きょうだいのうち、半数は医者に。

そのうちのひとり、上のきょうだい「R」の話。

​Rは小さい頃から、おっとりとした優しいマイペースなタイプだった。

R自身が多感な時期であっても、周りの視線を気にすることなく、カゴ付きのママチャリで私を迎えに来てくれるような、そんな優しい人だった。

​高校生になり、Rは父と同じ道に進むことを決めた。

父と同じ大学を推薦受験し、面接官は父の知り合いの教授。

​あとから知ったことだが、父のもとには推薦受験の面接後、教授らから一本の電話があったという。

「先生、大丈夫です。良きようにしておきますから」

​Rは無事に入学し、卒業後は父の病院で働き始めた。

父は、外の世界で経験を積むことを強く勧めたが、
Rは父の病院で働くことを切望した。

​娘の私から見ても、父は「患者ファースト」のドクターだった。

お金を取らずに私の友人を診察し、病院を移転すれば、遠方から何年も通い続けてくれる患者たちがいた。

​父の「人を診る、心に寄り添う診療」を間近で見てきた私は、父を幼い頃から尊敬していた。

大好きだった。

​父がRに、自分の病院で働くことを勧めなかった理由。

それは、親子で医院経営をする壮絶さを予見していたからかもしれない。

​もし、あの時Rが違う道を選んでいたら。

私たちの家族に、あんな壮絶な結末は訪れなかったのだろうか。

いや、結局はどこかで同じ結末を迎えていたのかもしれないと、今でもふと思ったりすることがある。

​歪みはじめた家族

​父の病院でRが働き始めて数年後。

Rは大学の同級生「K」と結婚し、夫婦で父の病院に入った。

やがて、二人の間に子どもが産まれた。
「ひまり」と名付けた。

​"保育園には預けたくない。"

R夫妻の希望で、夫妻が父の病院で一緒に働いている間、幼稚園に入る3歳になるまでは私の母、つまりばぁばがひまりをみることになった。

​当時、すでに保育の現場で働いていた私も、当然のように戦力となった。

夜勤明けの昼間も、休みの日も。

休みの日は母に代わり、私はひまりの世話に明け暮れた。

​初めての姪。

とにかく可愛くて、可愛いくて、たまらなかった。

​ひまりもまた、両親よりも長い時間を共にする私や母に、当然のように懐いた。

R夫妻が仕事を終え迎えに来ても「帰りたくない」と泣くようになり、いつしか私を、

「ママ」

と呼ぶ日が増えていった。

​ひまりの母は、産む前から「娘を愛せるか不安だ」と私に漏らしていた。

ある日、病院の待合室で他の赤ちゃんを見たひまりの母は、私にこう呟いた。

「ひまり以外は可愛い子がいないけど、あの子たちの親はあんな子でもちゃんと愛せるんだね」

歪んだ愛の形だった。
今でもその言葉が耳に残っている。

​そんな毎日が数年続き、家族の形は目に見えて歪み始めていた。

​Rは些細なことで逆上し、父や母に当たり散らすようになった。

私が口を挟めば怒鳴り散らし、威嚇し、暴れる。

その傍らで、Kは他人事のような顔でひまりを抱き上げ、一階へ避難する。

ほとぼりが冷めた頃、またひまりを預けに二階へやってくる。

​私には、その神経が信じられなかった。

​盾にされた、初孫

​Rが暴れるたび、母は叫んでいた。

「わかった!私が悪い!私が悪いんだから!」

​「そうだよ、お前が全部悪いんだよ!孫の面倒を見させてやってんだから感謝しろよ!」

それが、Rの決まり文句だった。

​母は、初孫であるひまりを愛しすぎていた。

だからこそ、「ひまりの世話をさせてやっている」というRの言葉に、一種のマインドコントロールをされていたのだと思う。

​「お母さん、もうやめなよ。謝れば謝るほど、Rをつけあがらせるだけだよ」

そう諭す私に、母は泣きながら繰り返した。

​「ひまりの世話をさせてもらえなくなるのは嫌なの……。あんたも、あまりあの人に歯向かわないで。 ひまりに会えなくなったら、私、生きていけないわ

​この時の母は、完全に抑圧されていた。

恐怖と、ひまりという「人質」を盾にされ、服従してしまっていたのだ。

​略奪、そして赤紙

​地獄のような日々が続いたある日。

R夫妻は父に詰め寄り、こう言い放った。

「院長の座を譲ってください」

​父は拒否し、「文句があるなら他で働け」と伝えた。

怒り狂ったRは、この世の全ての罵詈雑言を両親に浴びせ、椅子をなぎ倒して暴れた。

​母は泣き、私は怯えるひまりを抱いて外へ出た。

「両親に手を出したら、許さないからね」

ひまりの耳をふさいで、それだけを吐き捨てた。

​父はとにかく患者さんに寄り添うドクターだった。

対するR夫妻は、ビジネスを重視するドクター。

金になる自費診療に固執し、父の大切な病院を自分たちのカラーに変えようとしていた。

​父は、静かに耐えていた。

「何で何も言い返さないのよ!」と泣きじゃくる母に、

「大丈夫だ。大丈夫だから」

とだけ言って、父はいつも悲しそうに微笑んでいた。

大好きだった父の、その顔だけは、切なくて見ていてとても苦しくて、どうしても好きになれなかった。

​出口のない毎日の裏で、税理士や税務署の連絡が頻繁になっていた。

そして、その日は来た。

​ある日、父がいつものように自分の病院に出勤すると、病院のドアの鍵が開かなかった。

鍵が、変えられていた。

​そこからの展開は、嘘のようだった。

R夫妻によって、父の病院は乗っ取られたのだ。

​そして、弁護士から両親のもとに一通の封書が届いた。

私宛にも、他のきょうだい宛にも、家族全員に同じものが届いた。

【 絶縁宣言 】

​今後、R夫妻とは弁護士を通じてしか連絡を取ることはできない。

その内容を読んだ瞬間、母はその場に崩れ落ち、震えて泣いていた。

​「ひまりにも、もう会えないなんて……」

​その週末、私と母とひまりの三人で、初めて動物園に行く約束をしていた。

絶縁宣言という名の「赤紙」は、その約束が永遠に果たされないことを意味していた。

​ひまりは4歳になっていた。

​止まった時計

​私と母の中で、ひまりはずっと4歳のまま、今も止まっている。

​約束を守らなかったばぁばと私のことを、ひまりは怒っているだろうか。

こんなことになるなら、休みを取ってもっと早く動物園に連れて行けばよかった。

こんな別れになるなら、最後にめいっぱい抱きしめておけばよかった。

こんな仕打ちを受けるなら、最初から世話なんて引き受けなければよかった。

最後に、"大好き"も"さよなら"も言えなかった。

​言葉にできない想いが溢れ、布団の中で一晩中泣いたのを覚えている。

​ひまりが、どうかちゃんと愛されていますように。
ひまりが、たくさん笑って過ごしていますように。 ひまりが、泣きたい時にはちゃんと泣けていますように。
ひまりが、じぃじとばぁばにあんなに愛されていたことを、どうか忘れていませんように。
そして…… ひまりが自分の人生を、自分で選び、自分で決めて、生きていくことができますように。


ひまりと最後に会った日から十何年経った今でも、そう願わずにはいられない。

​これが、私と実のきょうだいR、そして"ひまり"との、悲しい絶縁のお話。

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こうなるに至った経緯や詳細についても、今後また他のタイトルと併せてお話していきたいと思っています。

次回は、みなさんがわが子を「R」にしないために。
考察と解説を織り混ぜながら、大切なことをお伝えしていきます。

👇️次回の記事はこちらからご覧いただけます📝

​私の人生には、他にも、

【医者家系実録シリーズ】

医者家系に生まれた宿命
*"凄惨なる一族"のほん怖ストーリー

【職場の毒人間シリーズ】

*孤児院で迎えた限界
*"真犯人はだーれだ"
*操られたボスの結末
*妖怪オツボネ解体新書etc…

​【"集中治療室"は小説より奇なりシリーズ】

*3歳のアル中
*"モーモーさんおはよう"
*きょうはなんの日?、etc…

【​家族との絶縁シリーズ】

*優しかった"R"が怪物になるまで
*何者かに洗脳されたあの日から、etc…
*4歳で止まった時計〜"ひまり"へ〜

【​海外暮らしシリーズ】

*こうして私は狙われた
*地球の歩き方に載っていない本当に知らないとヤバイこと、etc…

​【子育てスキルシリーズ】

*専門家も太刀打ちできなかった我が子の壮絶子育てと今
*"よい子"に育ててはいけない本当の理由
*いじめっ子にもいじめられっ子にもさせない親子になる方法、etc…

現在の私の原点となった波乱万丈な出来事がいくつもあります。

それら一つひとつが、私がお伝えしていく
「子育てスキル」や「地獄の人間関係をしなやかに脱する戦略」の土台となっています。

​以下の自己紹介記事の中に、これから執筆予定のエピソードや、私がこれまで歩んできた波乱万丈な半生のタイトルを箇条書きで載せています。

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​▶︎【自己紹介】波乱万丈な半生と、近日公開予定のタイトル一覧はこちら📝

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#機能不全家族
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