レビュー 作品名 青い日、スクロールの途中。 作者 百結|ゆゆ 様
日常の中で。
隠れて裏切られたことを、密かに知ってしまった瞬間ほど、指先が冷たく震える体験はない。
そんなふうに思ったことが、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
この作品は、そんな“誰の身にも起こりうる“恋の裏切り”を題材にした物語です。
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以下、作者様によるあらすじです。
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彼のスマホは見ない。
代わりに、女のSNSを覗き続ける。
派遣会社の営業・月岡 澪(つきおか みお)、26歳。
恋人・遼介の浮気を疑った夜から、彼女の世界は軋み始めた。
職場では“強い女”の仮面をつけて笑いながら、夜はネットの海を彷徨う。
キラキラした投稿、マッチングアプリの足跡、取り残されたままの自分──
救われたい。
でも、救ってほしいなんて言えない。
妬みも、情けなさも、全部ひっくるめて“好き”に縛られていく。
これは、何ひとつ綺麗に終われない女の、5日間の記録。
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これは“私的小説”と呼ぶのが正しいのかもしれません。
あまりにリアルで、これは創作なのか、それとも実体験なのでは?と感じるほど。
仕事中の心理描写、そして浮気を知ったあとの精神の崩れが、あまりにも鮮明で、読んでいるこちらまで胸が締めつけられました。
まるで肌で体験しているような読書体験でした。
物語は一貫して、主人公の視点と感情のみによって語られます。
それが読者を深く引き込み、強い没入感を生んでいます。
また、「何日目」と明確に時を区切って進んでいくことで、
繰り返される出勤、彼の行動チェック、仕事帰りの鬱屈した気分といった日常が、淡々としながらもひび割れていく心を浮かび上がらせる描写として機能していました。
反復のリズムの中で、心が少しずつ、しかし確実に壊れていく。
その様が、静かでありながら鋭く、美しいほど脆い。
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そして、最後のエピローグ。
こればかりは、ぜひあなた自身の目で読んでいただきたい。
私にできるのはただひとつ、
あの締めくくりが「物語の余白による感情の解放」として、
静かで、でも確かな癒しを残す、まったく見事な結末だったとお伝えすることだけです。
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素晴らしい作品を、どうもありがとうございました。
