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青ブラ文学部|みなもに揺れて 冷たい水底に眠る君へ 

山根あきらさんの #青ブラ文学部  
みなもに揺れて」というお題に応募しました。


冷たい水底に 君は眠っている

沈んだ巨木の枝に 絡んだまま 時にゆらゆら揺れながら

弟よ

君が この湖に潜ってから どれくらいになるだろう


あの 事故の日 まぶしく輝いていた夏空

送風管の管が外れ もがきながら ゆっくり沈んでいった君


それを見ながら 僕は なすすべがなかった

命綱を付けていなかった君を 引き上げる手段がなかった

その時 
    僕と 君の美しい婚約者は 
        悲鳴を上げて立ち尽くすしか なかったのだ


秋空に映える 森の木々の紅葉も やがて風に舞い

湖面を覆い 君の姿を隠してしまうだろう


安らかに眠れ 弟よ 

春には また 会いにくるよ



やがて 時は巡り  桜が舞い散る季節

君の美しい婚約者は 僕の妻になった

弟よ 僕は誓う

( 僕は あの時 決して 送風管に細工などしていない )


その時  桜花は みなもに揺れて  密かに笑った

  

山根あきらさんの #青ブラ文学部 に参加させていただきます。
どうぞよろしくお願い致します。


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