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単科精神科病院における身体管理術①

皆様お疲れ様です。
ビールがおいしそうな季節になりました。
今回は精神科の患者を入院で管理していて、身体管理に困る事があると思いますが、それに関して話していけたらと思います。
総合病院や大学病院がある病院の先生は必要ありません。
単科精神科病院の精神科の先生は必携の知識になります。
内科のハイパー病院を半年回って得た知識を披露します。
臓器別に様々な事を書きますが、精神科医は身体を診る事には長けていません。
もちは餅屋です。精神科医が心不全の管理をしても良い事はありません。
肺が真っ白になって患者が苦しむだけです。
精神科の先生が無事に身体管理ができるように、2回に分けて記事を書いていきますのでよろしければ参考にしてください。

入職時にする事
入職した際はその精神科病院がどの程度の身体科医療を提供できるか確認しておいた方がいいです。内科医が何人いて、どんな検査がどのスピードで出来るのか確認しておきましょう。
そもそも挿管できるのか、モニターあるのか、シリンジポンプは?
ラシックス、ステロイド、ボスミン、抗生物質も確認です。
ちなみに私の病院はセフメタゾールやセフタジジムがありません。
輸液ポンプなどという文明の利器もないです。
精神科の先生がメロペンを乱発していました。
技師さんも1人しかいないので夜間は画像検査できず、身体診察と経験が頼りになります。
私の病院は複雑な病態は原則送ります。
その方がコストがかからず経営者も喜びます。
単科の精神科はそういう病院が多いので、近くの高次医療機関も確認しておきましょう。
大学病院のように潤沢には検査が出来ないのです。

患者が入院時にする事
患者を入院させる時は急変時対応をしっかり聞きましょう。
CPRはするのか、しないのか。
ただし、CPRもCPAになってから20分経過してからやっても意味は無いので、その際はCPRをしない事を話します。
単科精神科あるあるですが、急変したらCPRをせずに看護師がパニックになって先生に鬼コールするだけの病院もあります。
さっさとABCを確認して人を集めればよいのですが(-_-;)
なので本人と家族にはスタッフの練度は限られている事を話し、最善は尽くすがROSCできない事もあると話しましょう。
精神科に救急救命室があって、スタッフも訓練されていればこんな事を話さなくてもよいのですが。
後はキーパーソンもしっかりケースワーカーに確認してもらいましょう

患者の状態が変化した時にする事
誤嚥して肺炎になったらちゃんと家族に連絡しましょう。
急変したら家族に責められます。
御飯が食べれなくて点滴している事も面会に来た時に話しておくと、もし亡くなった時も家族から「ちゃんと診てくれてありがとう」と話してくれます。
何も話していないで急変するのが最悪です。
電話したら記録に残します。留守電でも留守電だった旨を記録します。
連絡の努力をした事を残しておいてください。
また遠方の家族から責められる事もありますので、説明した際は今の病状を家族でしっかり共有してもらいましょう。

以下に臓器別に対応を記載します。

①肺炎


誤嚥する時もありますし、肺炎球菌性肺炎が起きる事もあります。
認知症病棟では認知症の末期の方ではありふれた病気です。
看護師から聴取する情報としては普段から誤嚥していないかを確認しましょう。
尿路感染みたいにあまり急激に発熱しない事が多いです。
酸素が必要か確認した上で、聴診をします。
可能なら全身をくまなく診察して蜂窩織炎などがないかも確認しておきましょう。
聴診もしっかりしましょう。
可能なら採血ついでに血培と痰のグラム染色も出します。
大体咳嗽を伴う事が多いです。
まれに不顕性誤嚥をしている方もいるので、微熱が続く人は疑ってもよいかもしれません。
使う薬は誤嚥ならスルバシリンを使いましょう。口腔内の常在菌を嫌気性菌も含めてカバーしてくれます。
突然現れた肺炎ならミノサイクリンにてセフトリアキソン2g1日1回を使います。マイコプラズマ肺炎だった場合のお守りです。
他に間質性肺炎の急性増悪や結核、NTM、癌もありますが、これらは専門の先生に任せた方が良いです。

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