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6/30 2年後の私へ

潤み色に覆い被さった厚い灰色の雲。

まるで、起きているのに夢の中にいるような、そんな光景。

郵便受けを確認すると、硬くて分厚い手触りがあった。

そこにあったのは、先週くらいに申し込んだ大学のパンフレット。

封をしてあったビニール袋を慎重に開けて、ずっしりと重い冊子を取り出す。

アルファベットでお洒落に描かれた大学名。

手に取って、表紙を淡く見つめる。

「カタン」

机に置いた途端、光が当たる角度が変わって、何重もの線が飛び出した。

角度を変えるに従って、そこに広がる色が変わっていく。

まるで、未来へ広がっていく道を象徴するようなデザイン。

その扉を開くと、様々な学部について書かれたページが現れる。

表現学部に、エッセイや小説の書き方について学ぶコースがあった。

そして、教師の欄には好きな作家さんの名前があった。

2年後、書き続けられているか、親にそれを伝える勇気があるか。

分からない。

だけど、胸の中に選択肢としてしまっておこうと思った。

 



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