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会社に1人はいるお局おばさん

にだけは、絶対になりたくない、と思いながら日々仕事をしているけれど、もうなっているかもしれないし、踏みとどまっているかもしれないし、こればっかりは自分で評価できないのが、もどかしい。

若い頃は、自分がおばさんになる未来なんてぜんぜん想像できなかった。
今までずっと若いガワにいて、「若い若い」なんて言われて、もてはやされて、うらやましがられて、自分よりも上の人たちに気を遣って生きてきた時間が長かった(ように感じる)から、そんな未来、本当は来ないんじゃないか、とさえ思っていた。
それなのに、いつの間にかしっかりちゃんとやって来ていた。
しかも、気づかないうちに。

自認は30代前半くらいなのに、実年齢は38歳。今年で39歳。
やだ、もうあっという間に30代ラストイヤーになっているじゃない!ヒィ!
今までと何も変わらずに過ごしているようで、鏡を通して着実に濃くなるシミとシワに焦点をわざと合わせない日々。
いくつになっても、精神年齢と実年齢が伴わなくて、「○○歳ってもっと大人だと思っていたのに」というセリフをいったい何度つぶやいたか分からない。
だから、もう、一生こんな感じなのだろうと思っている。

とすると、だ。
心は若いつもりなのに、見た目や言動はどんどん老いていって、やっぱり勘違いババアになっていくのかもしれないと思うと、急に脚がムズムズしてきた。

ということで、自前で「お局様チェック」をつくることにした。
若かった頃、「お局おばさん」だったと思う人を思い浮かべて作ったので(←)、まあそんなに大ズレはないだろうと思う。
これを読んでいるわたしと年齢の近い女性陣は、心してかかりなさい。
では、いってみよう。

【お局様チェック】

■ 距離感が近くやたらと馴れ馴れしい
■ 「これじゃ足りない。痩せちゃうよ」などと言って人の食事にケチをつける
□ 噂話を聴きつけるのが早い(特に職場の恋愛話)
□ 「彼氏はいるの?」だけでなくその後の恋愛事情についても逐一聴いてくる
□ 若い女の子たちのヘア・メイク・ネイル・ファッション持ち物チェックがいちいち厳しい(小言or注意していたらさらにBAD)
□ 業務を手放したがらず、自分の存在価値を死守する
■ 自認は「話しやすいお姉さん」
■ 「昔に比べたら今なんて平和よ」と昭和体質だった頃の体育会系マウントをとる
□ 新しいやり方に不機嫌になる、もしくは「わたしは良いですけど、みんなはどうかな」と周りのせいにする
■ とりあえず言い方がキツイ(特に若い子に対して)
□ 不機嫌モード全開で一瞬にして空気を悪くする
□ 理不尽なマイルールを押し付けてくる、もしくは不必要な伝統ルールを守り抜く(新人は白いワイシャツしか着てはいけない等)
□ 上にはぺこぺこするが、下にはめっぽう強い
□ 若い子たちを捕まえてはダラダラと大人げなく管を巻く
□ 他人のミスに厳しく過去の話をいつまでも持ち出す

現実母ちゃん作『お局おばさんチェックリスト』

……と、こんなところだろうか。
自分で作りながら、なかなかぎくりとする内容だったナ……。

■になっているところが、わたしの該当箇所。
自己評価だと、15項目中4.5個。
0.5は何やねん!というと、言い方がキツイという項目。
昔はまあ、自分でもかなり厳しかったけれど、今はだいぶマイルドになったと思う……けどなあ、どうだろう。
主観では分からないので、一応0.5だけつけておいた、という感じではある。
恋愛話を逐一聴く、という項目は、ギリつけなかった。でもギリギリ。
ついつい聴きたくなってしまうから、うっかりするとチェックがついてしまう。気を付けなければ……。
ということで、お局度は30%。まあ、まだ、大丈夫な範囲であろうか……?

いや、でも、そもそもこのリストに何個かチェックがついている時点で、程度は違えど「お局」ということには変わりないのか……?

思い返せば、わたしの席の近くによく座るOくん(30歳男性)の食生活に毎日のように口出している……。
「もっとタンパク質摂れ」とか「もっとバランスよく食べろ」とか「35歳過ぎたら痩せづらくなるから今のうちから代謝あげろ」とか……。
……ということは、やっぱり、わたしもお局だァァァ。ヒィィィィィ。
あれほどなりたくないと思っていたというのにぃ……。

今の若い子たちは、こういうお局と出会ったら、どう対処しているのだろう。わたしはどうあしらわれているのだろう。
そもそも、わたしが気づいていない。
というか、わたしは、若かったあの頃、彼女たちをどうやって対処していただろうか。もう思い出せない。
愛想笑いしていただけのような気もするし、裏でしっかり悪口を言っていた気もするし、でももう覚えていない。
覚えていないくらいには、もう”こちら側”に来ている時間が長いということなのだろうなあ。哀しいかな。
もう、わたしはこのまま、お局おばさんとしての道しかないのだろうか……。

と、ここで落ち込んでいるわたしを含めた女性陣に朗報がある。
あの、世界のちゃんみな様は、こう宣っていたことを思い出したのだ。

世界にはもっとババアが必要だ」と。
ここで、ちゃんみな様のババアについてのお言葉を掲載しよう。

ババアって、世界で一番すごいんですよ。
ババアは世界一。ババアって、本当にすごい。
ババアって決して悪い言葉じゃないんですよ。
例えば電車で泣いている子がいた。
その時に、やっぱりババアしか話しかけないんですよね。
「どうしたどうしたどうしたの。なんかあったの。
なんか悲しいことあったの。」
「ほらハンカチ。ティッシュ今ないわ。ちょっとあんたなんかないの」っていう、このババア精神が今の世の中に足りないんじゃないか。
ババアってもう本当に母性の塊ですし、変な話、性別もない。
男らしさもあれば、女らしさもある。
全てを備えているのがババアなんですよ。
だからわたしは常にババアでありたいと思っています。

初耳学より

……な?(ドヤ顔で言うな)

でも、これは本当にそうだな、と。
ちゃんみな様のお言葉を聞いて、腹に落ちたどころか、途端にわたしも「あ、ババアであろう」と、手のひらをクルリと翻し、潔く心に決めたくらいだ。

お局は、権力や立場を使って周りを支配・抑圧する存在だとするなら、
ババアは、経験や図太さで周りを助けたり、巻き込んだりできる存在である。

ということで、ちゃんみな様がそういうから、わたしも「お局」ではなく「お節介ババア」を目指すことにしよう。そうしよう。

自前のチェックリストで自分を戒めながら、いつか電車で泣いている誰かに恥ずかしがることなくティッシュを差し出せる、そういうババアに。

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