飲食アルバイト50代お局様‼第4話 終業後早くもお局様達とお茶へ!
アルバイト3日目
朝の挨拶をすると「どう?慣れた?続けていけそう?」と声をかけてくれる一号さん。
仕事は楽しいし少し痩せたことを伝えると彼女は笑いながら言った。
「コマ井さんて面白いねー。」
面白いと言われると面白くない漫画で失敗している私は自分の可能性に一条の光を見たような気持ちになり嬉しくなる。
私は面白い・・・!
思わず私も表情筋が緩んだ。
暇な時はボーっとホールを眺めたり世間話をする余裕もあるのだがひとたび新規のお客さんが入り忙しくなると立ち止まる暇もないほどあわただしい。
戦場だ。そんな中でも働きながら覚えていかなければならないまだ教えてもらっていない仕事が山とある。
教えてもらっている余裕もないくらいだがわからないままにもしておけないので一号さんに質問する。
例によって途中で説明の意味が合っているか聞き返す。
「うーるーさーい!まず聞いて!」
わっ!また怒られた!確認しただけじゃん!
怒っているときの顔は眉間に深いしわが刻まれ眼光が鋭い。
怖いんですけど・・・しかもうるさいって・・・
でも弁解の余地もないくらい忙しい。お客さんを待たせている。一号さんの時間もとっている。
時間との戦いにおいて個人の感情は後回しにせざるを得ない。
理不尽な思いをかき消すように自分を説得する。
でも、まあこんなもんよな・・・私新入りだし・・・教えてもらってるし・・・できない私が悪いし・・・言う言葉は一つしかない。
「かしこまりました。」
しかしなんでこんなに機嫌悪いんだ?
一号さんの態度は何か別の事でイライラしていて無抵抗の私に対して八つ当たりしているんじゃないかと思える時もあった。
かと思うとニコニコ笑いながら話しかけてくる。
きっと根はいい人だから仕事を覚えれば怒られる事は無くなる。頑張ってみよう!・・・そう思って私はもくもくと動き続けた。
3日目のアルバイトが終わる。
ハンディの使い方にも多少慣れて仕事が楽しいという手ごたえが出てきた。さて帰るかと更衣室に行ったら一号さんも同じ時間に上がりだったようだ。
「慣れてきた?」
と尋ねる一号さん。
「はい、ここ怖い人いないし働きやすいかも。」
労働の充実感に包まれて答える私。
「えー、まだまだ分からないよー。」
ニヤニヤ笑いながら言う一号さん。
一体どういう意味なんだろう?しいて言うならあなたがちょっと怖い人なんじゃないかと心配してるんですが・・・。
まだ3日目だから会ったこと無い人いるのかもな。
キッチンの人ともほとんど話してないし。
一号さん 「ふーん 続きそう?」
私 「はい、楽しいです! 接客向いてるかもです。」
仕事中だと忙しくて話せないしちょっと聞いてみようかな・・・
「あのー、ここって飲み会とかはないんですか?」
仕事以外にもっとゆっくりと話す機会があればもっと仲良くなれるように思うんだけどな。
一号さん 「ないけど・・・別にやってもいいけど・・・お茶します?」
目の前にあるファーストフード店を指さす一号さん。
そこに2号さんが通りかかり3人でお茶することになった。
奇跡の三つ巴だ。2号さんとは忙しいしお互い引っ込み思案で話せなかったからちょうどよかった。
突然仲良くなるチャンスを手に入れてしまったぞ。
イエーイ☆
(第5話につづく)
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