飲食アルバイト50代お局様‼第13話 怒る、イジる、仕事丸投げ…さすがに気持ちを伝えさせてもらう1
ひたすら下げものしてはスタンバイ。フロアを走り回る私。「お?コマ井さん動きが速くなってきたぞ。」と一号さん。
「え?そうですか?いつもと同じですよ。」と私。
「コマ井さんて面白いねー、あーおかしい。」と笑う一号さん。うん、私嫌われてない。一号さんは怒ってたかと思うと上機嫌で話しかけてきたり不思議な人だ。
フロアからバックヤードに戻ると副店さんと一号さんがずっと話してる。私を見てクスクス笑ってる。その間私ひとりでフロアの下げ物やってるんですけど・・・
そういえば一号さんってあんまり忙しくない時間帯キッチンの熊田さんとかマナさんとか二号さんと話し込んでるよな。
一号さん「コマ井さんて天然だよねー、周り全く見えてないって言うか」
私「え?そうですか?別に普通ですけど」
まだスタンバイが済んでいないテーブルがあるのでホールに戻る。下げ物をトレンチに乗せバックヤードに戻るとまだ笑っている。
一号さん「絶対コマ井ワールドだって~、ケラケラケラ・・・」
私「はあ・・・何のこと言ってるのか全く分かりません」
一号さん「ね?こういうこといっても大丈夫なのがコマ井さん」
副店さんに同意を求めるお局一号。なにこれ?イジリってやつか。私がした言動の何が天然でどこが私ワールドなのか詳しくエピソードで説明してもらわないとわからないんだけど・・・なんだか怒られて笑われてその間ずっと一人で働いていたフラストレーションでさすがに黙ってられなくなってきたぞ・・・
私「あのー若い人だったらとっくにやめちゃいますからね?私は大丈夫ですけど若い人にやっちゃダメですよ?怖いですから。」
私は顔は笑っている。
一号さん「あったりまえだよ。楽して稼ごうなんて考えてる大学生なんてすぐ辞めちゃうから。」
え?どういうこと?お金は嫌な事を我慢して得る対価だとでも?ある意味合ってるけどわざわざキツイ物言いしたり笑ってバカにしたりするのはお金は苦労して手に入れるものなんだってこと教えてあげてるとでも?そこまで嫌な思いしてお金稼ぎたくないでしょう。むしろ楽して稼げるとこ他にもあるんだから他行くわ。これをそのまま言えないのが私の弱さだ。
私「昭和ですよ。その考え。」 言い方が遠まわしだ。
一号さん「体育会系と言ってください。」
出たぁぁぁぁー!体育会系ぇぇぇぇ!超苦手な文言出てきたぁぁぁぁ‼!
ああ・・・なるほどな。頭の中身古い人ね。一体いくつなんだ???
私「どっちにしても今の若い人はそのやり方ついていけませんから。あ、副店さんは優しいですよ。令和の教え方です。一号さんは昭和です。」
この言い方も遠まわしかつ嫌味な言い方だ。副店さんは相変わらず笑っている。私もニヤついている。私は今までされた事への仕返しをしている。
一号さんの口調が変わった。
「あのね、でも私は良くないところは言っていくからね。コマ井さんの良くないところは人の話を聞かない、社長に対してハイハイって言うこの二点!これはダメです。絶対に!」
有無を言わせぬ威厳をまとった声で私を一喝する一号さん。
え?この人何者なんだ?バイト長???
(つづく)
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