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quess1221
はなとばあしゃん④
「はな見て」
矢車草が咲いたよ。
可愛いね。
この花を見るとね、亡き母を思い出すとよ。
働き者でね、いつも畑の中にいたなあ。
泥の付いた大根やら人参を新聞紙にくるんでもらった。
帰り際にあぜ道に咲いている青い矢車草を
鎌でザクッザクッと切って
『ほれ!持って行かんね』と
渡された手は、ガサガサしていた。
母さん、今度お参りに行きますね。
はな、ばあしゃん、びっくりしたばい。
はなは遠い英国から来たらしいね。
緑の首輪をして左手に緑の短いリボン付けて、
お座りした姿も、後ろ姿も
どこか愛らしすぎると思っていたとよ。
娘が来て、はなに赤いシルクのネッカチーフを巻いていた。
ばあしゃんにはブルーのポリエステルのスカーフかい。不公平じゃないかい。
はな似合ってるよ。
可愛いよ。
でも寝る時は、百均で買った犬柄のタオルでくるんであげようね。
はなも故郷がなつかしいやろ。
ばあしゃん、年金を少しづつ貯めて
がんばるけん、いつか帰ろうね。
もうすぐ梅雨やな。
雨雨降れ降れ、もっと降れとか
ラジオから歌が流れてきました。
我家は古いので困ります。
大工さんが体を壊されていて心配。
雨もりをする所があり、心配でなりません。
バケツにポチャンポチャンと、
あの音不安やな。
不安ばかりの人生ですたい。身も心も。
「Missはなアイラブユー。」
ばあしゃんは負けんばい!
もうすぐ手術の日が来ます。
赤いさつきが満開に咲いて
応援してくれているような。
