折々のチェスのレシピ(918)毒饅頭の設置と最善手
相手が困っている(であろう)時には毒饅頭を食べてくれる可能性が高くなります。

白はナイトを間違えてd4としてしまった振りをします。

これを黒が取ってしまうと、

チェックが掛かり、同時にクイーン取りとなってしまい万事休すです。冷静に局面を判断すれば、黒はナイトを取ってきませんが、いい手が思い浮かびにくいような局面ではこれ幸いと取ってしまったりします。
黒は第1図の前の局面で、

こんな進行を考えていた可能性があります。つまり、白の守りにもなっているf3のナイトを剥がしてしまおうと考えていたと推察されます。
そこで、

ターゲットとなるナイトがいなくなってしまい、ついそれを取ってしまうという流れです。ただし、この手(Nd4)はそれなりに白の形勢を損ねるため、かなりの確率で取ってくるであろう相手でないと指しにくいです。取ってきそうな相手というのはそれまでの指し方でなんとなくわかったりします(間違うこともあります)。
そうではなく、第1図においてNd4ではなく、最善手はなにかというと、

Nd5です。駒を捌き合うと、

この形になります。このままだと黒はナイトを取られてしまうためなんらかの手を入れるでしょうが、その後も、キングの守りに不安を抱え、fファイルのダブルポーンをどうするか、c8ビショップの活用はどうすればいいのかなど課題を抱えた黒に対して、白がかなりの優位を築いています。
