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努力と才能だけでは成功できない?世界的ベストセラー『Outliers』が明かす運命の法則

成功って、その人の個人の努力と才能が全て、なんですかね?

大成功した人って、生まれつきの天才だ!とか、それか誰よりも努力した人ってよく言いますよね。

なんですが、ジャーナリストのマルコム・グラッドウェルって人が大発見をして、それは…成功は、個人の才能や努力だけで決まるわけではないという驚きの事実!

そのことを書いた本、『Outliers 思考と思考がつながる』は世界的ベストセラーとなりました。

タイトルの「Outliers(外れ値)」とは、統計学の言葉で普通の人たちから大きくかけ離れた、例外的な結果を出した人という意味です。

著者は、こうしたズバ抜けた成功者たちが「いつ、どこで生まれ、どんな環境で育ったか」という背景を徹底的に調べました。

その結果、彼らの成功には「時代」「文化」「偶然のチャンス」といった、自分ではコントロールできない外部の要素が大きく関わっていることが分かったんです。

気になりますよね?ってことで、今日はこの本を紹介します!


いつ、どこにいるかが運命を分ける

生まれ月で将来が決まる?(マタイ効果)

本の最初に出てくるのが、カナダのアイスホッケー選手の話です。

プロのトップ選手の誕生日を調べると、なんと1月〜3月生まれの人が圧倒的に多いことが分かりました。

勘の良い人なら、もう分かりましたよね?

理由は才能ではありません。カナダでは年齢の区切りが1月1日だからです。

子どもの頃の数ヶ月の成長差はとても大きく、1月生まれの子は体が大きいため才能があると勘違いされやすくなります。

日本だと4月から6月生まれ、ってことになるのかな。

その結果、エリートチームに選ばれて良いコーチから指導を受け、練習量も増えるため、大人になる頃には本当に実力差がついてしまうのです。

このように、ほんの小さな初期の有利さ(この場合は生まれ月)が、雪だるま式に大きな差になっていく現象を「マタイ効果」と呼びます。

1万時間の法則と幸運な環境

何かの分野で世界レベルの達人になるには、約1万時間の練習が必要だと言われています。

しかし、ビル・ゲイツがITで成功したのも、ビートルズが世界的なバンドになったのも、彼らが10代の若さで1万時間の練習ができるような、奇跡的な環境とチャンスに恵まれたからできたことだ、と彼は書いてます。

普通の人が寝る間を惜しんで努力しようとしても、お金や環境がなければ1万時間も没頭できません。

つまり、1万時間練習できる環境に巡り会えたこと自体が、とてつもない幸運だということです。

ちなみに、1万時間はあくまで世界一レベルになるための時間です。

新しいスキルをある程度こなせるレベルにするだけなら、20時間ほどの集中した練習でも十分だという研究もあります。

また、ただ漫然と繰り返すだけでなく、弱点を克服するような限界を突破する練習でなければ意味がないとも指摘されています。

頭の良さよりも世渡り上手さ

知能指数(IQ)が190以上もある超天才が、必ずしも社会で大成功するわけではありません。

この本では、アインシュタインよりIQが高いのに大学を中退してしまったランガンと、原爆開発のリーダーとして活躍したオッペンハイマーを比較しています。

ランガンは、IQが190以上という、天才のなかでも超天才と言われる人です。

しかし、貧しい家庭が原因で、コミュニケーションが苦手で、大人と交渉できない結果、大学を中退してしまった。

一方、オッペンハイマーは、まあ、頭は普通に良かったけど、そこまで天才ではなかった。

でも、超裕福な家庭得意で、コミュニケーション能力が高くて、人を説得できる大人に育った結果、歴史的プロジェクトのリーダーになりました。

ランガンは頭が良くても、先生と交渉したり自分の意見を通したりする世渡りのスキル(実践的知能)がなかったんですね。

このスキルは遺伝ではなく、裕福で教育熱心な家庭環境で育てられるかどうかが大きく影響するのです。

生まれた時代という偶然

ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズなど、IT業界の大富豪たちは1955年前後に生まれている人が不自然なほど多いです。

これは、パソコン革命が起きた1975年頃に、ちょうど若くて、失うものがなく、最新技術に熱中できる20歳前後の年齢だったからです。

生まれるのが5年早くても遅くても、彼らは大成功できなかったかもしれません。

時代の波にぴったりのタイミングで乗れるかどうかも、成功の大きな要因です。

文化の力

飛行機事故と文化

1990年代、大韓航空は墜落事故を何度も起こしていました。

原因はパイロットの技術不足や機体の故障ではなく、なんと韓国文化でした。

儒教の文化が強い国では、上下関係が絶対です。

そのため、機長(上司)がミスをしても、副操縦士(部下)が「間違っています!」とハッキリ指摘できず、遠回しな言い方をしてしまったせいで事故につながっていました。

大韓航空はこの事故を減らすため、操縦室内の会話をすべて英語(上下関係をフラットにしやすい言語)にするというルールを作りました。

文化の呪縛から抜け出す仕組みを作ったことで、彼らは安全な航空会社へと生まれ変わったのです。

アジア人が数学が得意なのはお米のおかげ?

アジアの学生は、世界的な数学のテストでいつもトップクラスの成績をとります。

その理由は、なんと水田(お米作り)の文化にあると著者は言います。

ヨーロッパの小麦作りは、種をまいたら自然に任せて冬は休むのが普通でした。

しかし、アジアのお米作りは一年中ずっと水の管理や草むしりなど、細かい作業を泥まみれで行う必要があります。

この「努力すればするほど結果が出る」「どんなに大変でも粘り強くやる」という先祖の農作業の文化が、難しい数学の問題を解けるまで諦めずに考え続けるという粘り強さにつながっている、っていうんですよ。

面白い。そうなのかな?

天才は社会みんなで育てるもの

マルコム・グラッドウェル、いったいこの本で何を言いたかったんだ、というと、成功とは、個人の才能や意志の力だけで勝ち取るものではなくて、歴史、社会、チャンス、文化という『贈り物』のおかげであるってことだと思うんです。

もし成功が個人の努力や才能だけの問題なら、失敗した人は努力が足りない自己責任ということになってしまいます。

しかし、生まれ月や家庭環境、文化の影響が大きいのだとすれば、社会のルールを少し変えるだけで、もっと多くの才能を救うことができるはずです。

この本、成功の本当の理由を教えてくれると同時に、もっと公平で、たくさんの人がチャンスをつかめる社会をどう作っていくべきかを考えさせてくれる、とても深くて面白い一冊。

ぜひ、読んでみてほしい!

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おすすめの本を紹介しまくる人 これからも毎日、本を紹介したいのですが、このnote、ずっと赤字状態です。もし本好きの方がいらしたら、チップを送っていただけると嬉しいです。

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