Nirvanaについて、居酒屋で5時間くらい話したい
衝撃
俺がNirvanaと出会ったのは、高校時代だった。
受験を控えた高校2年生。コロナパンデミックの少し前、何気なくシャッフル再生していたら「Smells Like Teen Spirit」が流れた。CMで聞き覚えのあったOasisの「Whatever」の少しあとだった。
通学の電車の中で、その曲は流れた。
電流が流れるように背筋が伸びる。周りのやつらからは、尻擦れを気にしてるように見えただろう。
まあ、それがNirvanaとの出会い。
そういえば、出会ってすぐにカート・コバーンはすでに死んでいたことを知った。でも、なぜか悲しくはなかったし、残念でもなかった。
曲が自分の中で生きていたからだと思う。自分の周りにかかっていた曲にはない生々しさに、血が躍ったからだと思う。
今思えば、自分は他のバンドでも、それを感じる曲を気に入る傾向にあると思う。
ここからは、自分なりにNirvanaというバンドを解釈してみたい。
怒りではなく、悲しみ
Nirvanaの荒々しいサウンドは、単なる怒りではないと思う。
最初は自分も怒りの曲だと思っていた。でも、聴いていくうちに、悲しみの曲に聴こえてきた。
そう思って歌詞を見てみると、やはり、自分の抱える違和感をぶつける対象なしに叫んでいるような曲が多い気がする。
「それって行き場のない怒りでしょ?」と言われるかもしれない。
でも、自分には悲しんでいるように聴こえた。
サウンド
ボーカル
歌のうまさって、いろんなベクトルがあると思うけど、独自性と感情の乗せ方のバランスがえげつない。
噂では、カートはデカい声を出しているだけで小細工していない、なんて言われることがある。でも、小細工なしでたくさん歌った結果、ああいう歌い方になったのかなと勝手に思ってる。
声って、意外と感情が乗りやすい性質があると思っている。
うまいボーカルって、その感情を技術で乗せる人と、感情を爆発させた結果、声に感情が乗る人がいると思う。
カートは後者だろう。
ギター
ギターについてなんだけど、音作りがシンプルかつ、一度聴けば耳に残るサウンド。
アンプは全部フルテンらしいが、違うと思う。音作りに関してはこだわってると思う。
カートは日本の雑誌のインタビューでギターを「死んだ木」と言ったと書かれていることがあるけど、自分はあまり信じていない。ライブ中のパフォーマンスでギターをぶっ壊しているけど、それはギターを神聖視していないという証明にはなる。
でも、サウンドにこだわっていないわけがない。
メディアが、自分を凡人と卑下するやつらが勝手にカートを天才と持ち上げて、「天才は生まれながらに天才」としたいだけなんじゃないかと思う。
リフとメロディについてだけど、これがすごい。
パクリとか言われてる曲あるけど、じゃあ、パクリ元をこれほどまでに自分のものにしているのはヤバくないか?
ギターソロに関しては、俺のお気に入りがあって、「In Bloom」とReadingの「Smells Like Teen Spirit」だな。
イかれてる。
ベース
じゃあ次はベース。
クリス・ノヴォセリックの弾く位置が低いからいい。
以上、、なわけない。
「生々しさ」といったが、ピッキングの揺れがそれの一因を担っている。基本的にはリフに沿う形、直線的なベースと言える。でも逆に、あまり上下しているベースラインだと、それは雰囲気を壊す。
クリスのベースは動かないから良いのではなく、動かないことによって、動くべきものを動かしていると思う。
アタック感もいらない。ドラムがそれを担っているから、ベースは本当に、下から迫力を押し上げる役割を曲げずに担っている。
ドラム
ドラムねー。
ライブ映像とか見ると、デイヴ・グロールがドラムを叩いてたら誰でもわかるでしょう。
特徴と言ったら、パワー、フラム、クラッシュの迫力だろうな。
あとは、「そこ、めっちゃシンプルなのにめっちゃかっけー」とか、「これ何やってんの?」っていうフレーズの作り方。
「絶対にここはこのフレーズのほうがいいのに」っていうのがない。個人的に。
自分もドラムを叩くけど、キース・ムーンやチャド・スミスじゃなくて、俺はこの人に習いたいし、こう叩けたらいいなと思ってる。
最後に
居酒屋だったら、あと5時間くらい話せるけど、また話す機会があるし、この辺で。
薄っぺらいことを最後に言うと、カートは顔がいいし、クリスはベース低く持ちすぎだし、デイヴ・グロールはハイハット高すぎだし、ライブはなんかわからん奴がステージ上をふらついてるっていうのも、バンドのキャラクターとして面白いよな。
今回はこんなもんで。
