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【全国通訳案内士】中国語で外国人観光客に分かりやすく説明するコツ10個。 その理由と具体例。 ツアー参加者の満足度を上げるには?

こんにちは。

平素より当サイトをサポート頂き誠にありがとうございます。

全国通訳案内士試験対策講師(英語・中国語)のモリヨシナリです。

今回は、通訳ガイドとして中国語で外国人観光客に分かりやすく説明するコツについてです。

2025年は大阪万博や瀬戸内国際芸術祭などのイベントがあり、私が所属する四国遍路通訳ガイド協会や通訳ガイド登録しているツーリズム四国経由のガイド案件は例年以上に増えており、通訳ガイドは慢性的に不足している状況です。







モリヨシナリのプロフィール


ビジネス英語講師、全国通訳案内士 (英語・中国語)、海外ビジネスコンサルタント


神戸市生まれ、香川県育ち。米国大学経営学部留学マーケティング専攻。


職歴:

  • 大手エレクトロニクス企業にて海外営業職に20年間従事 (北京オフィス所長)

  • 香港、中国にて外資系商社設立に参画、副社長を経て顧問

海外滞在歴:

  • アメリカ: 2年

  • シンガポール: 2年

  • 中国: 12年

  • ベルギー: 1ヵ月

現在の活動:

  • Bizconsul Office 代表

  • ビジネス英語講師、全国通訳案内士 (英語・中国語)、海外ビジネスコンサルタント

  • 観光庁インバウンド研修認定講師

  • 四国遍路通訳ガイド協会 会員

  • トリリンガル讃岐PRオフィサー

保有資格:

  • 英語: 全国通訳案内士、英検1級、TOEIC L&R: 965点 (L満点)、TESOL (英語教授法)、国連英検A級、ビジネス英検A級

  • 中国語: 全国通訳案内士、香川せとうち地域通訳案内士、HSK6級

  • ツーリズム: 総合旅行業務取扱管理者、国内旅行業務取扱管理者、国内旅程管理主任者、せとうち島旅ガイド

メディア実績:

  • 香川県広報誌「THEかがわ」インタビュー記事掲載

  • 瀬戸内海放送 (KSB) ニュース番組コメント

  • 岡山放送 (OHK) ニュース番組コメント

研修/コンサルティング実績:

  • 観光庁インバウンド研修認定講師として登壇 (香川県善通寺市役所、愛媛県西予市宿泊施設、他)

  • 四国運輸局事業 (訪日外国人観光客向けレンタカー利用調査、アドベンチャーツーリズム他) コンサルタント

  • 香川県主催 瀬戸内国際芸術祭オフィシャルツアー公式ガイド

  • 香川せとうち地域通訳案内士インバウンド研修講師認定試験 面接官






中国語の通訳ガイドが日本事象を分かりやすく説明する10個のコツ


通訳ガイドとして訪日外国人観光客に日本の魅力を最大限に伝えるためには、単に中国語で情報を伝えるだけでなく、外国人観光客の視点に立ち、文化的な背景を考慮した分かりやすい説明が不可欠です。

通訳ガイドとして心掛ける点は”安全第一”や”エンターテイメント精神”などたくさんありますが、日本事象の説明で上手い説明とは相手の頭の中にイメージが浮かぶ説明です。


以下に、日本事象の説明に特化した10個のコツを具体的な例とともにご紹介します。

これらのコツは全国通訳案内士の2次口述試験の参考にもなります。


1. 大きめの声で、明瞭かつゆっくりとした発音で話す

  • 外国人観光客にとって、日本語由来の固有名詞(地名、人名、施設名など)は非常に聞き取りにくいものです。また、日本語の音節やアクセントは中国語と異なるため、早口や不明瞭な発音は誤解を招きやすくなります。一音一音を意識して丁寧に発音することで、理解する余裕を与え、ストレスなく情報を吸収してもらうことができます。

【具体例】

  • (分かりづらい) 「清水寺(Kiyomizu-dera)」を早口で「キヨミズデラ」と言う。

  • (分かりやすい)「清水寺(Qīngshuǐsì)」を「Qīng(チン)-shuǐ(シュイ)-sì(スー)」のように、各音節を区切り、はっきりと発音する。

  • (説明例) 「我们现在看到的是清水寺(Wǒmen xiànzài kàndào de shì Qīngshuǐsì)。清水(Qīngshuǐ)、就是清澈的水的意思(jiùshì qīngchè de shuǐ de yìsi)。寺(sì)呢,是寺庙的意思(ne, shì sìmiào de yìsi)。」 (私たちが今見ているのは清水寺です。清水とは、澄んだ水の意味です。寺は、お寺の意味です。)

  • 特に「つ(tsu)」、「し(shi)」、「ち(chi)」などの日本語特有の発音は、中国語の音と異なるため注意が必要です。また、複合語や長い名称は、意味のまとまりで区切って発音すると理解しやすくなります。例えば、「金閣寺(Kinkaku-ji)」であれば、「金閣(Jīngé)-寺(sì)」のように区切ると良いでしょう。


2. シンプルな単語と短い文を使う

  • 複雑な語彙や文法構造は、中国語を母語としない観光客にとって理解の大きな壁となります。基本的な単語や言い回し、簡潔な文を用いることで、情報がスムーズに伝わり、誤解を防ぐことができます。専門用語や難しい漢字語は避け、より平易な言葉を選ぶように心がけましょう。


【具体例】

  • (複雑な表現)「この由緒ある寺院は、数々の戦火を免れ、今日に至るまでその荘厳な姿を保っている。」

  • (簡潔な表現)「这个古老的寺庙经历了很多战争,但是没有被破坏。现在我们还能看到它美丽的样子。」

  • (説明例) 「这是一个非常古老的寺庙(Zhè shì yīgè fēicháng gǔlǎo de sìmiào)。它很长时间以前就有了(Tā hěn cháng shíjiān yǐqián jiù yǒu le)。以前发生了很多战争(Yǐqián fāshēng le hěn duō zhànzhēng),但是这个寺庙没有坏(dànshì zhège sìmiào méiyǒu huài)。现在看,还是很漂亮(Xiànzài kàn, háishì hěn piàoliang)。」

  •  一つの文に多くの情報を詰め込まず、主語、述語、目的語を明確にした短い文を繋げて説明する方が理解しやすいです。接続詞も多用せず、「そして」「しかし」などの基本的なものに留めましょう。


3. 具体的な例えや比較を用いる(中国との比較を意識する)

  •  日本の文化、歴史、習慣は、中国人観光客にとって馴染みのない部分が多くあります。抽象的な説明だけではイメージしにくいため、彼らがよく知る中国の文化や歴史、事物と比較することで、理解を深め、親近感を持ってもらうことができます。


【具体例】

  • (建築)「このお城の天守閣は、中国の古代の楼阁(lóugé)に少し似ていますね。どちらも高い場所から周りの景色を見るために建てられました。」

  • (宗教)「日本の神道は、中国の民间信仰(mínjiān xìnyǎng)のように、自然や祖先を大切にする考え方があります。」

  • (歴史上の人物)「織田信長は、中国の秦始皇(Qín Shǐhuáng)のように、戦国時代を統一しようとした非常に力のある人物です。」

  • (説明例) 「日本的武士(Rìběn de wǔshì),有点像中国古代的将军(yǒudiǎn xiàng Zhōngguó gǔdài de jiāngjūn)。他们都非常勇敢,保护自己的领主(tāmen dōu fēicháng yǒnggǎn, bǎohù zìjǐ de lǐngzhǔ)。但是,日本的武士道(Wǔshìdào)有自己独特的精神(yǒu zìjǐ dútè de jīngshén)。」 (日本の武士は、中国の古代の将軍に少し似ています。彼らは皆勇敢で、自分の領主を守ります。しかし、日本の武士道には独自の精神があります。)

  • 例え話をする際は、相手が確実に知っている事物や概念を選ぶことが重要です。歴史的な比較をする場合は、時代背景や役割を簡単に補足すると、より理解が深まります。


4. 視覚的な補助資料を活用する

  • 言葉による説明だけでは、複雑な構造や抽象的な概念を伝えるのは困難です。写真、イラスト、地図、年表、実物などの視覚的な補助資料を用いることで、情報を多角的に伝え、理解度を飛躍的に向上させることができます。特に、歴史的な建造物の内部構造、祭りの様子、伝統工芸の製作工程などを説明する際に有効です。


【具体例】

  • 神社の鳥居を説明する際に、様々な種類の鳥居の写真を見せながら、その意味や役割を説明する。

  • 日本の庭園を説明する際に、庭園全体の配置図や、個々の要素(石灯籠、蹲踞など)のイラストを見せながら解説する。

  • (説明例) (絵や写真を見せながら)「大家请看这张图(Dàjiā qǐng kàn zhè zhāng tú)。这是日本传统的房屋(Zhè shì Rìběn chuántǒng de fángwū)。你看,这个屋顶是这样的形状(Nǐ kàn, zhège wūdǐng shì zhèyàng de xíngzhuàng),是为了防止下雪(shì wèile fángzhǐ xià xuě)。」(皆さん、この絵を見てください。これは日本の伝統的な家屋です。見てください、この屋根はこのような形をしています。雪が降るのを防ぐためです。)

  • 補助資料は、説明する内容に合わせて適切に選び、見やすいように工夫することが大切です。タブレット端末などで写真やイラストを提示するのも効果的です。


5. ジェスチャーや表情を豊かにする(エンターテイナー精神を持つ)

  • 言葉だけでなく、身振り手振りや豊かな表情を用いることで、説明に感情やニュアンスが加わり、観光客はより興味を持って話を聞いてくれます。特に、感動的なエピソードや面白い話をする際には、ジェスチャーや表情を大きくすることで、臨場感を高めることができます。


【具体例】

  • 侍の刀の切れ味を説明する際に、手を刀に見立てて鋭く振り下ろすジェスチャーをする。

  • 美しい景色を見た際に、目を大きく開いて感嘆の表情をする。

  • 祭りの賑やかさを説明する際に、両手を広げて興奮した様子を表す。

  • (説明例) (少し身を乗り出し、興奮した表情で)「在江户时代(Zài Jiānghù Shídài),这里非常热闹(zhèlǐ fēicháng rènào)!就像…哇!(Wā!)到处都是人,非常多的商店(dàochù dōu shì rén, fēicháng duō de shāngdiàn)!」 (江戸時代には、ここはとても賑やかでした!まるで…わあ!どこもかしこも人でいっぱいで、お店もたくさんありました!)

  • ただし、ジェスチャーは大きすぎると不自然に見える場合もあるため、適度な範囲で行うことが大切です。また、文化によっては特定のジェスチャーが異なる意味を持つ可能性もあるため、注意が必要です。


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