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ひらがなに沼って|第2回「ろ」のかわいくて強いところ


「ろ」ってのは、けっこうカワイイ。


まず、音が良い。カタカナの「ロ」じゃなくて、「ろ」の音。カタカナになると、カチッとした音がするけれど、ひらがなだと柔らかくぽわんとした音になる気がする。「コロコロ」より「ころころ」の方が、なんだかなめらかだ。

ろろろろろ…と、連続して発音しようとすると、舌が回らなくなってしまう。それもなんだか楽しい。慌てていても思わず笑っちゃうような響き。「ららら…」よりもくぐもっていて、発音までもがころころと転がっていく感じ、「ろ」ならではじゃなかろうか。


そんな、まぁるいイメージのある「ろ」だけれど、完全に丸くないというのがミソである。かわいさを求めて丸っこくしすぎると、「3」になってしまうからだ。
「3」になると、急に現実味が出てくる。なんというか「3」はどう足掻いても「3」でしかなくて、いきなり問題を突き付けられたような、答えを求められているような、そんな気がしてくるのである。おかしいな。角は減っているはずなのに。

どうやら「ろ」が「ろ」として認識される状態であるには、丸いだけではダメらしい。尖るところはしっかり尖り、丸めるところは大胆に丸める、そういうメリハリが「ろ」を「ろ」たらしめている。


「ろ」ってのは、けっこうカワイイと思っていたが、どうやらカワイイだけじゃなく、しっかりと自分の芯を持っている子なのかもしれない。
「私はあくまでも“ろ”なんだよ」と、しっかり主張ができる子。ただ流されるのではなく、止まるべきところではきちんと止まれる子。なんて魅力的。私もそういう人になりたい。



▼「ひらがなに沼って」まとめ


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