ひらがなに沼って|第4回「に」が映すものは
「に」という字を書いてみてほしい。
書けたら、右側の「こ」の部分を見てみてほしい。どんな形だろうか。しっかり平行に書く人、ころんと丸みを持たせる人、右に向かって大きく開く人、はたまた「Z」のように続けて書く人もいるだろう。
私が書く「に」は、上の線は真っ直ぐ横に、下の線は大抵右下がりだ。
できるだけ平常心で生きていたいという理想と、そうもいかないよねぇ…という現実。きちんとしていようという建前と、ちょっと冒険してみたいという本心。そんな相反する気持ちを表しているように見える。
「に」は、隠している気持ちすらも映す鏡なのかもしれない。あなたの「に」には、何が映っているだろうか。
この右側に自分が映るのだとしたら、なりたい自分に合わせた「に」を書いてみるのはどうだろう。大胆に行動してみたい時はトメハネをしっかりと書き、おしとやかに過ごしたい日にはゆるやかな丸みを持たせてみるとか。ちょっと背伸びした自分を見せたい時にはさらさらと書いてみるのも良いかもしれない。
落ち込んだ時には上の線をできるだけ右上がりにするから、気持ちも上がり調子に引っ張ってくれないか。
右側が色んな表情を見せる一方で、左側の縦線は文字通り一本筋が通っている。何気なくたたずんでいるようでいて、実は右側をとても気にかけ支えてくれている。そんな縦線がいてくれるのなら、安心して右側で遊べそうだ。
その日の気分で洋服を選ぶように、その日の自分が求める「に」を書いてみるのも悪くない。今日はどんな「に」を書こう。
▼「ひらがなに沼って」まとめ
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