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この料理家のレシピが天才すぎる㉘追悼:枝元なほみさんの塩そば編/高山惠

私はフリーライターとして仕事をするかたわら、夫と高校生、小学生の子どもとともに生活しています。原稿などの締め切りに追われる毎日ですが、夜になるととりあえず仕事を切り上げ、台所に立って夕食をつくっています。
 
そんな自分にとって日々助けになっているのが、SNSなどでみかける「誰かが作った美味しそうなレシピ」。簡単で美味しそうなレシピをみつけては「いいね」を押して、いつでも確認できるようにするのがライフワークとなっています。

【高山惠 プロフィール】
ライターとして現在は、雑誌「DIME」「BE-PAL」(小学館)、「週刊プレイボーイ」(集英社)、「サンデー毎日」(毎日新聞出版)などで執筆。
他さまざまなWEB媒体でも執筆中。
フードコーディネーターの資格を取得し、「食」のコーディネートも行う。
この連載は、2024年12月以来の第7弾となります。

2025年2月27日、料理研究家の枝元なほみさんが69歳でお亡くなりになりました。私ごときが評するのもおこがましいですが、枝元さんから感じる「料理が好き」「料理で人を喜ばせるのが好き」というオーラは本当に唯一無二でした。
 
個人的には枝元さんの「昆布茶」を効果的に美味しく使うレシピが大好きで、いろいろとマネをさせていただきました。中でもよく作ったのは「れんこんと昆布茶のきんぴら」。何度も作って自己流になってしまっているかもしれませんが、生食用の油(我が家はサラダ油を使用)でニンニクを炒めて切ったレンコンを投入。レンコンがしんなりするまで炒めたら、昆布茶と醤油で味付けをするというものでした。この一品はもう、我が家の味になっています。 

大好きだった西原理恵子さんとの「おかん飯」

中でも私が大好きだったのは、漫画家・西原理恵子さんと一緒に毎日新聞で連載していた『おかん飯』。連載がスタートした2013年当初は確か、ダイエット中の西原さんのために食べても太らない美味しいレシピを紹介するのがコンセプトでした。が、元来食べることが大好きなお二人。だんだんと欲望のままにこってりとした肉料理が増えていき、途中は豚バラのかたまりを油で揚げる「揚げ豚」や、焼いた餅に豚バラとキムチ、チーズを投入する「餅豚キムチーズ」なんていう“どう考えても太るだろ”というレシピがガンガン登場。これが本当に最高でした!

高山の私物。「揚げ豚」と「餅豚キムチーズ」は、上記の『てんこもり編』に収録されています

レシピ本ももちろん持っており、読み過ぎてボロボロになっている状態です。

今回はその中でも私が本当に何度も何度も作り、未だにこれ以上美味しいそばの食べ方が見つけられない、「塩そば」をご紹介します。こちらも上記の左にある『親子でがっちょり おかん飯』に収録されているものです。毎日新聞のサイトに公式の動画サイトリンクがありましたので、こちらを貼り付けます。
https://video.mainichi.jp/detail/video/5714088704001

くわしいレシピは上記動画をみていただきたいですが、茹でて水でしめた日本そばを生食用の油と昆布茶、塩、山椒で味付け。そこにめんつゆで茹でた豚バラとネギ、ラー油をかけるというものです。

枝元さんのレシピでは白ネギでしたが、家にあった青ネギを使っています

これ、昆布茶と山椒、食用油で食べるというスタイルが本当に革命! お肉はあればもちろんいいですが、ネギだけでも十分すぎるほど美味しいんです。私はめんつゆで食べるよりも断然この食べ方が好きで、そばといえば全部これにしたいほど愛してやまない一品です。

そばはスーパーなどによく売っている「信州田舎そば小諸七兵衛」を愛用しています。こちらは大のそば好きとして知られるDEENの池森秀一さんが『マツコの知らない世界』に出演の際に紹介していました。飽きずに食べられて、本当に美味しいです。 

そばを茹でる際はたっぷりの冷水でよくもみ、表面のぬめりをよく洗うと美味しい。これは枝元さんが塩そばを紹介する際、西原さんへのアドバイスとして語られていた言葉です。私は今でもこの教えを忠実に守り、おそばを茹でる際は切れてしまうほどにぬめりをしっかりとるようにしています。一流の料理家の方は何気ないけれどもホントに役立つアドバイスが多く、そういった言葉の一つ一つも宝物です。
 
……ということで今回の「この料理家のレシピが天才すぎる!」は終わり。ふたたび半年後にお会いできればうれしいです。またね!
 
(おわり)
 

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