南伊豆温泉日記#13 建物は老朽化。でも、心とお湯は最高 花舞 竹の庄
何と表現していいか分からない。
加点と減点が入り混じったカオス。
まだ、自分の中に落とし所が見当たらない温泉です。
ですが、この竹の庄については、ゆでんさんをはじめ、他サイトでも多くの方が記事にしていて、「温泉マニアも満足」と謳われています。

2月7日(土)河津桜まつり、雨の初日に行ってきました。
温かいお迎え

宿まで行っても、駐車場がないので電話してみる。
今日はやってないのかな・・・?と思うほど、しばらく呼び出した後
「はい、花の舞竹の庄です」
「ちょっとお尋ねしますが、今日は日帰り温泉は入れますか?」
「あ、はい、ちょうど今泊まりのお客様が入っているので、待っていただければ入れますよ」
「駐車場はありますか?」
「今日は駐車場はいっぱいでして、、、今どこら辺におられますか?」
「すぐ前をウロウロしてます、駐車場は自分で何とかして行けば、大丈夫ですか?」
「あ、そうですね、今、ちょうどチェックインのお客さんがどんどん来られるので、すみません。お風呂は待っていただければ、大丈夫です」
こんなやりとりで、チェックインと泊まり客の入浴で忙しい時間なのに、日帰り入浴を受けてくれた。
事務的な口調でもなく、おもてなし口調でもなく、ごくごく普通の優しい口調で。
※本来はもっと早く事前問い合わせが必要だったらしいです。
施設
行ってみると、それはそれは、豪奢な玄関とロビーで嬉しくなる。
なにしろ、昭和8年に東京から遊郭の建物を移築して作った割烹旅館だそう。
先客を待つ間、ロビーのストーブを点けて待たせてくれる。
大寒波と雨の中、ありがたかった。

お風呂
概要
お風呂は1階と2階に一つずつ。
私たちは1階のお風呂を貸し切り。
2つの浴槽「伊豆石風呂」と露天風呂「ヒスイの湯」があるお風呂

お風呂は先着順というか、入った者勝ちで「男性」or「女性」or「家族風呂貸し切り」にすることができる。
(予約すればそんなことはないのかもしれない)
入っている人がいなくなった時点で切り替えが可能で、家族風呂は1時間まで。


鄙びとは?
脱衣所も浴室もボロボロ、壁が剥がれたり、苔がついていたり、洗い場の椅子の斑点は何?
もう1回行くのは勇気が要ります。
それでも、「鄙びた温泉」を愛されているみなさんは、ここも含めてL❤️VEなのかもなんて、考えたりしました。
泉質

pH8.4のナトリウム塩化物泉
峰温泉の源泉掛け流し。
柔らかくて、肌がすべすべして、薄い塩味がした。
宿の隣にある「峰温泉大噴湯」(源泉名:峰温泉第2号)の源泉を使用。峰温泉大噴湯は、かつては「東洋一の大噴泉」と呼ばれた自噴泉。現代も絶えず約100度の源泉が噴出し続け、見学もできます。
無色透明のお湯で一見温泉らしさを感じにくいかもしれませんが、実際に湯に浸かると、肌に温泉熱と成分が浸透するかのような不思議な感覚。次第に体の芯までポカポカと温まります。浴後は肌がしっとりと保湿。心身ともに心地良い余韻がいつまでも残り続けます。
「河津「峰温泉 花舞竹の庄」日帰りレビュー!温泉ファン憧れの大正ロマン漂う浴室とは【伊豆】
また、硫化塩泉特有の「芒硝臭(焦げたような匂い)」がふんわり香ると書かれている。(知らなかったため、チェックできず。残念!)
青いタイルと伊豆らしい湯口が魅力的なお風呂
3つの浴槽はそれぞれ温度が違って楽しめる。
露天はぬる湯で広く、開放感が気持ちよかった。

内湯はタイルがきれいで、熱いのにだんだん慣れると、
それもまた気持ちがいい。

熱湯(あつゆ)っていいですね✨
2つの内湯も微妙に温度が違う。

鍾乳洞みたいになった湯口が魅力的で、それを囲む場ように柱状節理※を配しているところがまた粋な演出。
湯温が高いため、湯口からは滲み出るようにお湯が出ている。
※柱状節理(ちゅうじょうせつり)は、マグマや溶岩が冷えて固まる際に体積が収縮し、主に五〜六角形の柱状の割れ目(節理)が規則正しく並んだ地形。河津町の釜滝で見られる他、下田市爪木崎、伊東市城ヶ崎海岸が有名

真実は夕闇の中に・・・
2人でゆっくり入って、いい時間を過ごさせてもらいました。
夕方、薄暗かったので、もしかすると、見えなくて良かったものもあるかもしれないし、見えたらもっと素敵だったかもしれない。
真実は夕闇に沈んだ。

効能?
夜は泥のように眠れた。
こんな深い眠りは1ヶ月に1回あるかないかの深い眠りで、本当に嬉しかった。
朝4時半起きだし、雨の中1万歩歩いたし、温泉のおかげかどうか分からないけど、あり得る話。
だって、適応症に「自律神経不安定症」や「ストレスによる睡眠障害」に効くって書いてあるから。
「ここの温泉に入りたい」に誠実に応えてくれる宿

当日は宿の方が1人で切り盛りされていた様子。
だから、電話に出るのも時間がかかったのだろうし、忙しそうだった。
それにもかかわらず、応対は親切で、泊まり客にも丁寧に館内を案内されていた。
そして、私たちが確実に入浴できるよう、秘策を授けてくれた。
1月に伊豆の某ホテルの日帰り湯に行った時は、「今日は駐車場いっぱいだから、日帰り湯はやってないです」と、すげなく門前払いを受けた。
そこは、大きなホテルで、スタッフだっていっぱいいたのに。
もちろん、ビジネスだから、何でもかんでもサービスするわけないし、
宿泊施設の日帰り入浴は、余白の中でできるサービスだ。
そのことを思うと、「この温泉に入りたい、ここに泊まりたい」というお客に誠実に精一杯応えてくれる宿なんだなぁとしみじみと思った。
とにかく、古くて、人がいなくて手が回っていない感はよく見えます。この大きくて古い素晴らしい建物を維持するのは大変すぎるでしょう。
何かできることないかなと、2日経っても考えちゃうくらい、加点と減点がカオスしちゃうお風呂でした。
それでも、最初に書いた通り、「温泉マニアも大満足」の温泉で、泉質・鄙び具合・大正レトロの3つのポイントで楽しんでもらえるかと思います。
ぜひ、足を運んで楽しんでいただき、この素晴らしき宿と温泉を支えていただけたらと思います。

施設詳細と地図
峰温泉 花舞 竹の庄
住所 静岡県賀茂郡河津町峰487−2
営業時間 10:30〜15:30のチェックインまで(日帰り入浴の場合)
※要事前確認
定休日 無し(臨時休業あり)
駐車場 有(数に限りあり、周辺有料駐車場等利用)
料金 1000円
その他 シャンプー、トリートメント、ボディソープ有り
ドライヤー無し
