フィッシュマンズ その4
HAKASEが脱退したと聞いたとき、「これはバンドとしてはピンチなのでは」と私は思った。「ORANGE」でのHAKASEの演奏は冴えわたっていたし、あの鍵盤がバンドからいなくなるのは大きな損失だろうなと思ったからだ。前の記事でのリンクを聴いてもらえれば、当時の空気感がわからない方でも、その思いを何となくでもわかってもらえるのではないか。
しかし、フィッシュマンズは1995年11月、シングル「ナイトクルージング」、翌年2月には6枚目のアルバム「空中キャンプ」をリリースする。
初めて聴いた時の感想は、もう単純に「腰が抜けた」状態だった。
と同時に、「これはえらいことになるぞ。歴史の中にいるぞ。」と思った。そのぐらいの衝撃だった。
のちにポリドールでの「世田谷三部作」と呼ばれる3枚のアルバムの先陣を切った「空中キャンプ」は、フィッシュマンズが振り切ったのを世に示すのには十分なラインナップだった。まさに「Aloha Polydor」だった。
このアルバムは、一部の音楽雑誌に取り上げられ、私の周りの音楽好きにも少し話題になるなど、フィッシュマンズが浸透していくのをリアルタイムで見ていくこととなる。
※Aloha Polydor:1999年発売のフィッシュマンズのベストアルバム2枚
のうちの2枚目。ポリドール移籍後の音源からセレクト。
SMAP稲垣吾郎に提供した「それはただの気分さ」も収録。
