Photo by
voice_watanabe
夢ゆき列車
ああ
眠たくなってきた。
このまま
眠れたら
しあわせかも。
どんな夢が見られるかな。
いっぱい押し寄せる黒い雲も
べたつく
意味もない嫌悪も
みんな
今夜だけは忘れて
眠れたらいい。
ポッポーって
迎えに来た汽車に乗って
ふるさと色の町を通って
海の見える山に登る。
小さなころの私がいて
「おそかったね。」
って笑う。
私は何も言わずに
その隣へ座る。
潮の匂い。
草の匂い。
夕焼け色の風。
もう
急がなくていいんだ。
何も考えなくていい。
ただ
あしたになれば
また
帰ってくればいい。
ああ
そんな夢が
見られたらいいな。
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