Photo by
hoshizoramochi
たんぽぽになりたい
ぼくはたんぽぽになりたい
冬を越える きいろいたんぽぽ。
夜が来て その影に震えても
春風に揺れて飛ぶ日を待っている
夜は深く
それでも光は 遠くに揺れる
身をかがめて 静かに春を待つ
そっと花落ちて
しろいかすかな綿毛になって
透明な願いを届ける旅に出る
雪を抱く土の中で 芽を守る
風に乗る夢を胸に
ぼくは
そんな たんぽぽになりたい
冬の夜も
震える君の手に
春の風を そっと届けたい
ぼくは
たんぽぽになりたい
置き去りの夜も
星はひそかに
土を抱くたんぽぽのように
明日を信じている
夜明けの光に
小さく揺れ
ぼくの影も 春風に溶ける
ぼくは きいろいたんぽぽになりたい
そして
だれかのもとへ
見えないものを込めて
あなたに贈る

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