事件発生


バーカウンターの流しが突然詰まり、そこから続く洗い場の配水管から水が漏れ出してしまった。

古い建物なので建て付けが悪く、年に1〜2回起きることなのだが、その度にシェフである夫が奮闘しながら、オリジナルの道具を使い配水管の中のカルキをガリガリ削り出して、何とか詰まりを直すという事をする。

昨日もそれを使い詰まりを取ろうとしていたのだが、突然シェフの悲痛な叫びが聞こえてきた。私は嗚呼、また始まったと思ったが、気を取り直しどうしたの?と声を掛けた。

すると事があろうか、配水管に入れたオリジナルの道具を引っ張ったら、針金と金ダワシだけ抜けて、1メートルもの長さののホースが配水管の中に置き去りになってしまったというではないか。

オリジナルの詰まり取り

そりゃ終わったわと思ったが、数限りないこのようなアクシデントの度に、シェフは喚きながらも最終的ににはどうにかするのを分かっていたので、私が手伝える事がないのなら店の掃除機を掛けていてもいいか?と聞き、鼻歌を掃除機の音で掻き消してひたすら店の掃除に励んでいた。


掃除が終わり、随分と静かだけれど大丈夫かしら思いつつシェフの所へ戻ると、何と配水管をカッターでガリガリと切ろうとしているではないか。

これには流石に私も焦り、プロの人呼んだ方がいいと思うけど、と言ってはみたが、呼んだって直ぐに来ないし高いお金請求されるだけだと言い張る。おまけにもう、配水管はカッターで亀裂が入ってしまっていた。

正直言ってまさか配水管を切ってホースを出すとは思って居なかったが、いつまでもそのままにしておく訳にもいかない。カッターでは切れないし、塞ぐものもいるからとLeroy merlinと言うホームセンターへ彼は飛んで行った。

私は家へ一度帰り、途中彼にどう?上手く行きそう?と電話したら、今は塞ぐいいものがあるからそれを買って来たから大丈夫。既に15センチ程配水管を切りホースは取り出したという。

が、ようやくほっとしたのも束の間。私がレストランへ戻ると相変わらず奮闘中の彼。どうやら買って来たものが合わないらしくそれで塞いでも水漏れは止まらないらしい。

もう一度行って来ると閉店ギリギリに店へ滑り込み新たに何か購入して来たシェフ。これでうまく水漏れせずに配水管を元に戻すことができた。

シェフが直した配水管

が、これでやっと振り出しに戻っただけで詰まりはまだ取れていない。この間約五時間半。

結局息子を呼び、三人掛かりで空気の圧力をかけて詰まりを取る道具を使い、一件落着。そんなこんなで営業も始まり、賄いはおにぎりのみ。ご飯炊いておいて良かったよ。おにぎり最強!




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