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もしも「定年」がなくなったらあなたは何歳まで理学療法士を続けますか?

いきなりですが、少し想像してみてください。
「65歳で定年」「その後は年金で生活」
こうした前提が、もし完全になくなったらどうでしょうか。

実はこれ、ただの空想ではありません。

・平均寿命は延び続けている
・年金の受給開始年齢は実質的に後ろ倒し
・「生涯現役」を前提にした制度設計

こうした流れを見ると、
“定年まで働く”ではなく、“働ける限り働く”社会に、確実に近づいています。

では、その世界で
理学療法士は、どんな働き方をしているのか。
今日はそこを、かなりリアルに掘り下げてみます。


結論


「病院一本」の働き方は、かなりしんどくなる


もし定年がなくなった場合
20代と同じ働き方を60代・70代まで続けるのは、ほぼ不可能です。

これは能力の問題ではありません。
身体・時間・役割の問題です。

理学療法士の仕事は、どうしても

・立ち仕事が多い
・中腰、移乗、介助がある
・1日中、集中力を使う
・人の身体を預かる責任が重い


という特徴があります。

仮に、60代になっても技術と知識があったとしても
体力だけは確実に落ちます。

つまり
「若い頃と同じ臨床量・同じ勤務形態」を前提にすると、
どこかで必ず無理が出ます。

だからこそ必要なのが
働き方を“線”ではなく“面”で考える視点です。


「一生同じ職場・同じ役割」という前提を変えましょう


多くの理学療法士は、無意識のうちにこう考えています。

・新人 → 一般スタッフ
・中堅 → ちょっと指導
・ベテラン → 管理職 or 現場継続

でも、定年がなくなる社会では
この一本道はかなり危険です。

なぜなら
管理職の椅子は数が限られているから。

仮に
・40代で主任
・50代で科長
・60代で部長

このルートに乗れなかった場合
「現場フルタイム」が延々と続く可能性もある。

これ、正直かなりきついです。

だからこれからは
役割を横に広げる発想が必要になります。


定年がなくなった世界で、理学療法士に求められる3つの役割


ここからが本題です。
定年がない社会で生き残る理学療法士は、
だいたい次の3つを組み合わせています。



①「治す人」から「支える人」へのシフト

若い頃は、どうしても

・評価
・治療
・改善

が中心になります。

でも年齢を重ねるにつれて
価値が出てくるのはここです。

・生活全体を見通す力
・家族背景を踏まえた判断
・「これ以上無理しない」というブレーキ

つまり
経験値そのものが価値になる役割。

外来・通所・訪問・介護予防などは
まさにこの領域です。

体力勝負ではなく
「判断」と「言葉」で支える。

これは、年齢を重ねた理学療法士ほど強くなります。



②「教える人」になるという選択

定年がなくなると
後輩はずっと入ってきます。

ここで重要なのが

・新人教育
・臨床指導
・研修講師
・学生指導

といった「教える役割」。

これは
身体よりも頭と経験を使う仕事です。

たとえば

・週3日は臨床
・週2日は教育・指導

こうした働き方は
50代以降の現実的な選択肢になります。

「教えるのが苦手」と思う人も多いですが
完璧な理論よりも失敗談や迷った経験の方が、実は刺さります。



③「理学療法士 × 何か」を持つ

ここが一番大事です。

定年がなくなる社会では
資格1本で食べ続けるのはリスクが高い。

だからこそ

・理学療法士 × 介護予防
・理学療法士 × お金(FP)
・理学療法士 × 住環境
・理学療法士 × 発信(note・SNS)

こうした「掛け算」が効いてきます。

ポイントは臨床を捨てなくていいということ。


「ずっと現場」は悪くないですが準備なしは危険


誤解してほしくないのですが
現場を続けること自体は、全く悪くありません。

問題なのは
・体力が落ちてから考え始める
・選択肢を持たないまま年齢を重ねる状態です。

たとえば40代で
・腰を痛めた
・責任が重すぎる

こうなってから慌てても選択肢はかなり限られます。

だからこそ大事なのは、元気なうちに“逃げ道”を作ること。


20〜30代の理学療法士がやっておくと楽になること


・臨床をしっかり積む
・自分の強みを言語化する
・発信してみる(小さくでOK)
・お金・制度の勉強をする

全部一気にやる必要はありません。

「一生この働き方は続かないかもしれない」
この前提だけは、持っておいた方がいいと思います。


定年がなくなる世界は怖い




定年がなくなると聞くと正直、不安になりますよね。

・いつまで働けばいいのか
・休めるのか
・生活できるのか

でも見方を変えると

・年齢で切られない
・経験が価値になる
・自分でペースを決められる

こうした自由も生まれます。

理学療法士という仕事は
本来、年齢とともに深くなる職業です。

だからこそ
「若さ前提の働き方」から
少しずつ降りていく準備をしていきましょう。


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