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「一人で死ね」と言われた48歳漫画家──年収200万円の婚活が映した、日本の残酷さ

最近、ある記事が大きな話題になっていた。

「一人で死ね」年収200万円の婚活、48歳漫画家に浴びせられた批判 相談所は門前払い、年収500万円が入会条件


48歳の漫画家が婚活を始めたものの、結婚相談所では「年収500万円以上」が条件と言われ、門前払いを受けたという内容だ。

さらにSNSでは、

「一人で死ね」

という強烈な言葉まで浴びせられた。

正直、かなり重い話だった。

だが私は、この話を単なる“低収入男性の婚活失敗談”として消費してはいけない気がしている。

むしろ今の日本社会そのものが映っている。


「恋愛」が贅沢品になった時代

昔は、貧しくても結婚できた。

高度成長期には、
小さなアパート暮らしから始まる夫婦も珍しくなかった。

給料は高くなくても、
未来に「伸びしろ」があった。

しかし今は違う。

  • 収入が上がらない

  • 非正規雇用が増えた

  • 老後不安が強い

  • 物価は上がる

  • 子育てコストも重い

結果として、
結婚が“生活防衛”になった。

恋愛ですら、
経済合理性で見られる時代になってしまったのだ。


「優しいだけでは無理」という現実

婚活市場では、残酷なほど条件が数値化される。

年収
年齢
清潔感
会話力
将来性

まるで就職活動のようだ。

昔なら、

「優しい人だから」

で成立した関係も、
今はそれだけでは突破できない。

特に40代後半になると、
女性側も人生設計を現実的に考えざるを得ない。

だからこの問題は、
女性が冷たいという話でもない。

みんな、生きることで精一杯なのだ。


それでも、叩かれすぎではないか

ただ、私はSNSの反応を見ていて、少し苦しくなった。

「一人で死ね」

という言葉は、あまりにも重い。

もちろん、
現実は厳しい。

だが、
人が「誰かと生きたい」と願うこと自体まで否定される社会は、少し怖い。

しかもこの漫画家は、

  • 年収を偽らず

  • 弱さを隠さず

  • 自分の失敗も語っている

ある意味、とても誠実だった。

本当に危険なのは、
弱さを隠しながら他人を利用する人間の方だろう。


気づくと、誰も隣にいない

記事の中で印象的だったのは、

「いい感じになった女性より、仕事を優先して自然消滅した」

という過去の話だった。

これは、創作者や経営者タイプの男性に多い気がする。

仕事に集中する。
孤独にも強い。
夢を追い続ける。

だが、ふと振り返った時、
隣に誰もいない。

そして年齢を重ねてから、
急に孤独が現実になる。

若い頃は平気だった孤独が、
40代後半から急に重くなる。

これは案外、多くの男性が口に出せないテーマなのではないか。


「自己責任」で片づけていいのか

今の日本社会は、
あらゆるものを自己責任で説明する。

収入も、
恋愛も、
結婚も、
孤独も。

だが、本当にそれだけだろうか。

努力不足だけでは説明できない時代の変化も、確実にある。

もちろん、
現実は甘くない。

だが、
「条件を満たさない人間は、一人で死ね」

そんな空気が強くなりすぎる社会は、
やはりどこか壊れている気がする。


最後に

この話は、
“48歳の婚活”の話ではない。

誰もが、
明日は孤独になるかもしれないという話だ。

だからこそ、
他人を笑うより先に、

「自分たちは、どんな社会で生きたいのか」

を考えるべきなのかもしれない。

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